『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を手がけた日本アニメ界の巨匠・富野由悠季氏の出生地である神奈川県・小田原にて、「富野由悠季の原点-小田原から宇宙(そら)へ-」が2026年11月6日より開催されている。
本展示会では、生まれ故郷である小田原在住時に描かれたさまざまなスケッチや文章といった貴重な資料、キャリアをスタートさせた虫プロダクション時代に手がけたTVアニメ『鉄腕アトム』の制作資料などが展示されている。半世紀以上にわたるキャリア年表とあわせて、富野監督の創作の原点に触れることができる内容だ。
開催に先駆けて、11月5日には会場となる小田原城天守閣前の小田原城址公園本丸広場にて、オープニングセレモニーを実施。富野由悠季監督も登壇した。
富野監督は「僕にとっては信じがたいような会場で展示会をやらせていただけて恐縮しています。と言うのは、本来は人様に見せるべきものではないものが展示されています。そう自分自身では思っていたものの実際にこれだけの量を見せられて、こういうことをやった人間とは何なのだろう? と改めて回顧させていただきました。そして小田原の風土のなかで育てていただいたおかげで、こういうことをやれたのだと自分自身を見直すことができました」とあいさつを切り出す。
「絵が描けなかったけれど、物語を創るということには意識を集中しました。そのことで絵を描くということは放棄したけれど、TVアニメという媒体で、監督としての仕事をさせてもらうことができました。まったく新しいジャンルの世界だったわけです。作品を提示していくなかで、たかが巨大ロボットものであってもこういう物語を創ることで、22世紀や23世紀に向けての展望を開くということをアニメでやってみせました」と語る富野監督は、「人類は絶対に宇宙に出られないと具体的に感じることになった」と現代社会の現状も富野節で訴えていた。
オープニングセレモニーのあとにはメディア向け内覧会も実施され、第1会場である小田原城天守閣の4階展示室に足を踏み入れる。年表には1941年に小田原にて出生した富野監督が、1964年から虫プロダクションに入社して現在まで数多くのアニメ作品に関わっていった歴史が刻まれていた。
小説家としての展示も



