20年間戦地を取材 戦場カメラマン・渡部陽一がレンズを通して伝える想い 2016/07/28 02:30 拡大する アフガニスタンやイラクなど、戦争があるところに、彼の姿はある。戦場カメラマン、渡部陽一さん(43)は、およそ20年にわたって戦地で取材を続けてきた。「戦禍に生きる、ひとつ屋根のした、家族、子供たちの声を、写真を通じてみなさんにお届けすることが、カメラマンのもう一つの大切な仕事です」。身の危険を顧みず、世界の惨劇を撮影する渡部さんが写真におさめるのは、兵士の姿だけではない。戦場で教育、医療を支援している人たちの声、そして家族、子供たちの声も彼は写真におさめる。「戦場カメラマンとは、戦場の最前線だけを撮影するのではありません。世界情勢が動いている、そのうねりの前線を記録に残していき、生活の声や激しい戦闘、現場に入って見えたすべてのものを記録に残していきます」渡部さんは戦場カメラマンの定義について、そう答えた。 続きを読む