8月13日、イングランド・プレミアリーグの開幕戦「ハルシティ対レスター・シティ」の試合で、ハル・シティのエルナンデスとディオマンデが同時に合わせるように放ったバイシクルシュート(オーバーヘッドシュート)による得点が話題だ。

日本では岡崎慎司所属のプレミアリーグ覇者、レスターの初戦ということでサッカーファンの間では関心が高く、このスーパープレーは「キャプテン翼で主人公たちが放った伝説のツインシュートにそっくり」と大きな話題となったが、この「まるでキャプテン翼」という見出し、日本だけでなく欧州のメディアも全く同じように伝えている。

スペインのマルカ紙は「レスターのシュマイケルが拳でボールをクリアしようとした瞬間、エルナンデスとデォマンデ両方が全く同じ旋回する動作で空中のボールを捉えた。まるでオリベルとベンジのシュートのように」。イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙は「シュマイケルをあざけるような2人の即興が実現。それは80年代~90年代の世代を魅了した日本のアニメで到底不可能と言われた得点シーンだった」など、その他にもフランス(オリーブとトム)やトルコなどのメディアでも各国のタイトルで「キャプテン翼のあのシュート」の見出しをつけており、改めてこの奇跡のシュートで作品のグローバルな知名度を痛感した「世界のキャプテン翼」世代は多いようだ。

欧州の多くの国の当時の子供たちを熱狂させ、元イタリア代表、アレッサンドロ・デル・ピエロ、元スペイン代表フェルナンド・トーレス、ポーランド代表、ルーカス・ポドルスキなど名だたる選手が「自分のサッカーキャリアに影響を与えた」と公言する「キャプテン翼」。

ただ意外なのはサッカーの母国でありプレミアリーグのお膝元であるイギリスでは全くこの話題が出てこなかったこと。実はイギリスでは「キャプテン翼」は放送されていなかったので全く知名度が無いのが実情なのだ。

欧州の「キャプテン翼」ファンの間では「俺たちがキャプテン翼に熱狂していた時にイギリス人は「ザ・リジェクツ」というクソつまらない英国産のサッカーアニメを見ていた。彼らが今まで代表で成果がない原因の一つ」と揶揄されるネタはお馴染みとなっている。

ちなみに日本のJリーグ公式チャンネルでセレッソ大阪の山口蛍と扇原貴宏がツインシュートに挑戦した際は、驚くほど真っ直ぐな力強いシュートとなり二人分の力が加わった感を出すのに成功したが、実戦でこのシュートを再現するのは至難の業と言われてきた。

見た感じ威力はイマイチだが、オーバーヘッドで同時シュートという希少性も含め、今回のハル・シティの2人による「ツインシュート」多くの人が「間違いなく2016年のベストゴール「FIFAプスカシュ賞」にノミネートされる」と断言している。

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