8月23日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』では、特別企画「Yes!高須Week!!」2回目として高須クリニック・高須克弥院長のインタビューの模様をオンエア。先日もリオオリンピックで資金難に陥っていたサッカー・ナイジェリア代表におよそ4000万円の援助を即決したことでも話題になった高須院長だが、この日は主に「お金に対する“哲学”」について話を聞かせてくれた。高須院長にインタビューを行ったのは番組キャスターの小松靖アナ(テレビ朝日)だ。

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▪︎お金は「輸血」。止めてはいけないもの

高須院長:お金は輸血と一緒なんですよ。1リットル入れてあげたら命が助かるっていうのなら、喜んで献血しますよ。しない人の気持ちがわからない。血液を溜めておくという……。

小松アナ:だからその溜めておく血液のストックが、カツカツの人がほとんどだという現状があり……。

高須院長:別に学生の時は貧乏だったけど、ちょっとしか小遣いもらわなかったけど、それなりに困っている人がいたら、助けてやりましたけどね。お金は血液ですよ。回っているとね、みんなが幸せになるんですよ。止めたらね、経済が回らないじゃん。貯めこんじゃったら、経済止まっちゃいますよ。なんでわからないのかなと思う。

小松アナ:お金ってそこそこ貯めておくほうが安心じゃないですか?

高須院長:だって僕は71歳だもん。で、今からね最大29年生きられればものすごいじゃない。29年分くらいのストックがあれば、もういらないよ。命だってあと半年かもしれないんだから。うちのおやじは、41歳で死んだの。おじいさんは45歳かな。だから、それまでの計算だったら、全部使ってもいいんだけど、まだ生きているかもしれないから、何にも動けなくなったとき、面倒見てもらうぶんくらいのストックがあれば、それ以上いらないじゃないの。

▪︎家族には「お金」を残さない。それまでに整えた環境が財産

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小松アナ:ご家族とかは……?

高須院長:家族に害を及ぼすもん、お金って。うまくいっている家っていうのは、教育とか作法とか、一般的な社会常識を身につけている、教育を身につけている子たちは、全部うまくいっている。遊び人の、おやじの遺産を欲しがる子孫っていうのは、お互いに死んだ後、争いあって無茶苦茶になりますもん。だって子供たちはぼくよりも稼ぐ力を身につけているわけだから、何にも子供に残してあげる必要がない。なんにもないから。

小松アナ:素晴らしいことですよね。

高須院長:いや、本当にそうですから。何のためにあげる必要があるの? 子供たちにさ。もうみんな高須クリニックの医院長として働いているもん。

小松アナ:自分がもし高須さんの子どもだったら、とは言え、ちょっとは遺産来るんだろうなって期待しちゃう。

高須院長:あげませんよ。一銭も。なんで? 今までさ、教育を与えて、環境を整えて、みんな医者になって、稼げるんだから、それはすごい財産じゃないの。

小松アナ:自分がもし父親だったら、自分がなくなった後は、死んだ後は、なけなしかもしれないけど、次の世代にって……。

高須院長:それは、子供が障害を持っていて、生きていく力がないとかの例はそうでしょう。ただ、自立して自分で生きていけるやつに、何で? 糖尿病のやつにもっと栄養を与えてどうするの? いらないものを与える必要がない。

小松アナ:これ立ち入ったことかもしれないですけど、そういったことをお子さん方と話したことはありますか?

高須院長:しょっちょう言ってる。(子供たちは)何にも反対しません。その代わり君たちは大人になったんだから、君たちのやることにも反対しない。自由にやれって。兄弟で意見が相違してケンカしているときは、どちらの肩も持たないもん。『お父さん関係ないからって、巻き込むな』って言ってます。

そんな高須院長のお金の使い方のポリシーは、「自分が好きなように使っているだけだから、自分の好きなようにする」

--このダイナミックかつ規格外な対談に対して、スタジオでは賛美の声が多数上がった。


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慶應義塾大学特任講師の若新雄純氏は「若い人にとっても人間の人生は有限。僕らは死を先に送りすぎて、老後の安心のために備えすぎているかもしれない」と同意。

漫画家・峰なゆか氏は「寄付とかの仕方がすごく上手いと思います。あれが高須クリニックの宣伝にもなっててリターンの方が多いんじゃないかと思う。どっちにもいいことしかないなって思う」と高須院長のお金の使い方を絶賛した。

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MCのケンドーコバヤシは「高須院長のお金の使い方はすごくいいですよね。ダイナミックじゃないですか。ヘリコプターでポケモンを捕まえたりとか。自分も子供には武道だけ身につけさせてあとは『自分で生きていけ』ということにしたいです」とお金の使い方から教育方針についても同意の声をあげた。

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