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AbemaTV『AbemaPrime』で26日、お笑い芸人の石井てる美が、デジタルハリウッドに潜入取材をしてきた様子が放送された。

1994年に創業したデジタルハリウッド株式会社が、2004年に日本で唯一の “株式会社立”大学デジタルハリウッド大学院、2005年には大学を開講した。

■「デジタルハリウッド」の由来は

学長の杉山知之氏は、「デジタルハリウッド」という名前の由来について、

「1993年頃に、これからの大きな社会変化に備えて、学校を作ろう!と決意したんですね。21世紀はデジタルコミュニケーションが社会の基盤になると思って。じゃあその世界では、その人たちがどんなスタイルで仕事をしているのかなと考えたんです。そうしたら、多分デキる人は組織に属していないだろうと。プロデューサーといわれる人がいて、その人が、適材適所に配置する。つまりプロジェクトベースで仕事が起きると考えたんです。インターネットが爆発的に広まるだろうと思ったので、そうするといくらでもネット上で才能に出会える。

プロジェクトベースで仕事をしている人といえば、ハリウッドがあったんです。力があるプロデューサーは会社から出て独立して、適材適所で、作品ごとに専門職の人たちとタッグを組む。21世紀はそうなるなと思ったので、それをネットワークのうえでやるから、『デジタルハリウッド』、と」

と説明。そして、今。まさに杉山学長が未来を予想していた通りの働き方をしている人は増えている。

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■オープンキャンパスに潜入

大学内の学部はデジタルコミュニケーション学部ただ一つ。石井がやってきたのは、東京、新御茶の水駅。駅から徒歩1分という好立地にある高層ビルの中に、大学のキャンパスがある。

授業を行うのは、各業界の第一線で活躍するプロフェッショナル。だからこそ現場で通用するリアルタイムの技術が学べるのだ。そんな環境で腕を磨き、メキメキと頭角を表したのが、松本豊くん。若手クリエイターの登竜門として東京ビックサイトで今年開催されたプロジェクションマッピングのコンテストで、「CYBER-TRIP」で見事に優秀賞を受賞したチームの一員である。

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「CYBER-TRIP」は、地球の外から見る、宇宙船に乗ったサイバーな未来への旅がテーマ。クラブ音楽と映像のシンクロが見所だ。「(入学前は)普通の高校生でした。テレビでプロジェクションマッピングを見て、自分もこういうのをやりたい、職業としてできないかなと思って始めました」(松本くん)

杉山学長は、「高校の先生は大体(デジタルハリウッドに入学するのを)否定する。生徒の半数は、反対を押し切って来ています。でも反対するのは、新しいデジタルを体験してないから。デジタルコミュニケーションが高度に発達して、人工知能が普通に仕事をする世界になったら、今の大人が誰も想像していない、経験していない世界が始まります。(うちは)それを予測してそれを作る側だから、ここでがんばってくれれば、その学生の人生に必ず役に立ちます」と話す。

高校の先生たちは、「未来をあんまり見ていない感じ」だという杉山学長。「どうしてもいい大学=偏差値が高い大学ということにこだわっているし、その高校から何人が国立大学、早稲田などということが評価にかかわるので、偏差値が高い子がうちの学校に行くというと、大体反対されますね。

受けてみたら模試の点数がすごく低い子もいるが、そういう子は絵がすごくうまい場合もある。特徴的なのは、大学院に、すごい実力者や自分の会社をもっているような人がいることです。大学からベンチャーが出た数としては、私立でいうと早稲田の次に2位。たった1200人の学生で、です」(杉山学長)

今回石井が訪れたのは御茶の水にあるキャンパスだが、八王子にもキャンパス兼撮影スタジオがある。こちらは撮影実習や自主制作映画などの撮影が可能で、実際にプロにも貸している。

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■卒業生はどんな所に就職するのか

「いわゆるコンテンツ産業にはどこにでも入っていると思います。卒業生がCGで参加していないものはない。この夏はシン・ゴジラとかルドルフとイッパイアッテナとか、ファイナルファンタジーとか。あとは各TV局のCG系の人材。選挙などは、リアルタイムで必死で作っています。それからNHKの大河のお城なども」(杉山学長)

今や生活の隅々まで「デジハリ」のテクノロジーが活躍していることがわかる。

東大卒、マッキンゼー出身という高学歴芸人の石井は、「学長の考え」だという「バカにされよう、世界を変えよう」という言葉に感銘を受けたといい、「マッキンゼーをやめて芸人になったとき、そういったことを言われました……!」としみじみ。

「一度はバカにされるようなアイデアじゃないと、世界は変えられない。私もそれを信じて芸人をしている。すごく共感して感動しました!!」

とコメントし、「これを作ったとき、ヤングビジネスマンからすごい賞賛をうけた。他の大学の先生からもやったー!という反応があった」と言う学長と意気投合。

さらに、金曜日MCのデザイナー・ハヤカワ五味も、「物を作っていてバカにされること」の経験を聞かれ、「めっちゃありますよ。最初、ゴミを量産するなって言われたから、ハヤカワ五味って名前なんです」と明かした。

「新しいことを始めるときはバカにされるもの」という言葉に勇気をもらった石井は、得意のラップを披露。杉山学長直伝、“どんなにロボットが発達してもエンターテイメントを作り出すのは人間”などというメッセージを織り交ぜた熱いラップに、スタジオは大喝采。いつもは辛口の小松靖アナウンサーも、「おかしいな、ここ滑るコーナーなのに」と首をひねったが、池澤あやかは「ネタではないですよね」と相変わらず手厳しかった……。

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