1日に放送されたAbemaTV『AbemaPrime』に、今年12月公開の映画「アズミ・ハルコは行方不明」の監督・松居大悟が出演。これを受け、親交が深いという俳優の池松壮亮、ミュージシャンの尾崎世界観(クリープハイプ)がVTRで登場し、松居との出会いや印象などを語った。

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■松居大悟×池松壮亮×クリープハイプ尾崎SPインタビュー

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俳優・池松壮亮

10歳で子役をはじめ、2000年、ミュージカル「ライオンキング」でデビュー。12歳のときには映画「ラストサムライ」2003年でオーディションに選ばれ映画初出演&ハリウッドデビュー。ドラマ「MOZU」や映画「海を感じるとき」などに出演。これまで8つの映画賞を受賞するなど今、注目を集めている個性派俳優。

そんな池松と松居監督の親交が深まったのは、2012年の舞台「リリオム」だった。

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池松「なんかこう、風当たりはよくなかったですよ、確かに。2人とも。だから、こう“一緒に頑張ろう”みたいな感じでしたよ。(自分も)映像の世界から突然舞台に来て、なんだこの若い奴は…みたいなものは絶対あるでしょうから」

池松は、舞台初主演。松居監督は、自身の劇団とは違う環境での演出。2人は、それぞれのプレッシャーを抱えながら、舞台を作りこんでいく作業だったのだ。

池松「初めていちばん歳の近い人と、通じ合えたと思いましたけどね。特に監督ってみんな、年配の方ばっかりとやってきてた中で、5歳しか違わない松居さんと組んで、一緒にやれた感じがしましたけどね。

大人がこんなに自分を疑いながらやってるって、なんか、僕は嫌いじゃないですけどね。自分のいろんな否定的な部分を全部表現に変えようってやってますからね。結構すごいことやってますよ、松居さんって」

・尾崎世界観(クリープハイプ)

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今、若者に支持される人気ロックバンド「クリープハイプ」。2012年にメジャーデビューし、その2年後には、武道館ライブを開催。リリースした楽曲は5作連続でオリコンTOP10入りするなどハイトーンボイスが魅力の4人組バンドだ。バンドのほとんどの楽曲で作詞作曲を手掛けるのは、ボーカルの尾崎世界観。

尾崎と松居監督の出会いは、松居監督がクリープハイプの曲を劇団の公演で使ったことから始まる。

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尾崎「気になって『舞台見に行きたいなぁ』って当時やっていたTwitterでつぶやいたら、直接松居君から『来てください』っていう連絡がきて。当日イベントやるんですけど、まだ決まっていないんで弾き語りしてもらえませんかって言われて、急遽、弾き語りして、それ以降仲良くなりましたね」

それまで、松居監督とは面識がなかった尾崎。なぜ、弾き語りを引き受けたのか?

尾崎「何となく直感で、長い付き合いになるだろうなって思ったので。だったら、最初から自分の事をわかってもらった方がいいかなと思って。だったら歌ったほうが早いなと思って、歌いました」

尾崎の“直感”から交友が始まった2人。しかし、今思い返してみると…

「その時、ギャラって言って渡されたのがTシャツ1枚でしたね。本当にそう考えたら、会計も払わないし、(舞台出演)ギャラも払ってくれないし。で、よく(僕たちの)ライブを見に来るんですけど、普通に招待で入ってきて、(でも)松居君の場合はチケット代取られるんですよ。

「なんでチケット代、こっちのやつは取るの?」って聞いたら、「いや、舞台は席決まっているからしょうがないんだよ」って。僕らもホールでやることがあるんで席決まってるのになぁと思って。そこは細かく言わないんですけど(笑)」

今では、松居監督にミュージックビデオの制作を依頼するほどの信頼関係が築けているからこその愛の苦情である。

尾崎「どっちかがダメだったら終わってしまうという緊張感の中で成り立っている関係だと思うので、そこはどっちかがダメになったら、正直に言いたいと思っている。でも1番新しい作品で一緒に作った作品で、すごい良いものが、今までで1番いいなと思うものができたので、まだまだこれからもずっと、一緒にやっていけるなと思って安心しましたね」

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松居監督は、2人のVTRをみて、

「泣きそうですね。よくこの2人と会うんですけど、そういう根っこの話はしないというか、アホみたいな話と次の作品の話しかしないので、目の前にいたら言えないようなことを言ってくれたんだなと思って。うれしかったですね。

温泉に毎年行っているんです。これからの仕事のやりかたを相談したり。2人の存在は大事だし、この2人に『おもしろくない』って思われたら終わりだなっていう緊張感もありますね」

とコメント。今後の目標は、

「一緒にやっている人と、(ものを)つくることに価値を見出しているので、もっとそれを続けて。自分がどうこうっていうよりも、みんなと一緒に”良いところ”にいきたい。面白いなって思ったものをずっとやっていきたいな」

と話した。

素直に弱さをさらけ出すことで 仲間はできるし、作品もいいものになると確信したという松居監督の、次なる映画作品は『アズミ・ハルコは行方不明』。とある郊外の街で、ひとりのOL・安曇春子が失踪したことをきっかけに起こる出来事を、彼女が消えるまでと消えたあとの2つの時間を交錯させながら描く。これまで青春映画が多かった松居監督の、新たなチャレンジだ。

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