MLBへの挑戦を表明し注目を集めていた元NFLの人気プレイヤー、ティム・ティーボウがニューヨーク・メッツとのマイナー契約に合意したことが明らかになった。

大学時代は「神の子」と呼ばれるスーパースターで、大学フットボールのMVPにあたるハイズマン賞を獲得したティーボウだが、ここ数年はペイトリオッツやイーグルスなどのロースター入りが出来ずにシーズン開幕前に解雇。29歳にして一念発起してアスリートとして新たなキャリアを歩むことを選んだ。

アメフトの世界では「もはや終わった選手」という烙印を押されたに等しいティーボウだったが、やはり超一流のアスリート。

打撃練習で特大の430フィート弾(131メートル)を含む、ホームラン性の鋭い当たりを連発し、60ヤードを6秒7というMLB選手の平均レベルの走力を発揮するなど、ポテンシャルの一端を見せつけ、クリーブランド・インディアンスのスカウトなどが興味を示していた。またナショナルリーグのある球団のスカウトは「修正次第では肩の強さを活かし外野手として使える可能性のある選手」とコメントしていたという。

全くの畑違いからの転身ということもあり木曜日に契約を発表したメッツの公式も異例のものだった。写真は野球キャップを被ったものではなく、証明写真のような違和感のあるものだが、元NFL QBの転身を球団も歓迎している。まずはマイナー選手として教育リーグか、秋に開催されるアリゾナの秋季リーグから「野球選手ティム・ティーボウ」はスタートする。

アメリカでは早くも「ティム・ティーボウは、ボー・ジャクソンのようになれるか?」という議論が白熱中。MLBとNFLを兼業し1987年から1990年の間両方の競技で活躍したマルチ・アスリート、ボー・ジャクソンの名を挙げて期待を膨らませている。

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