10月12日、『AbemaTV』AbemaSpecialチャンネルにて、ライムスター・宇多丸とサイプレス上野の『ライムスター宇多丸の水曜 The NIGHT』が放送された。
今週は“酒盛りメイツ”として、なんとRHYMESTERの屋台骨を支えるDJ JINがスタジオに登場!「JINさんがこういうところに来るってときはだいたい”パブ”なんですよ」と宇多丸が言うとおり、JINは自身のオリジナル・アナログ盤を使用したという全27曲収録のミックスCD『MUSIC JOURNEY』をバッチリ宣伝した(9月14日発売)。
とはいえ大物ゲストの登場に、多くの視聴者からコメント殺到。宇多丸いわく「基本的には便所の落書き以下(笑)」という同番組に寄せられる視聴者コメントだが、その中に「シチュー」という気になるワードを発見。これはコアなRHYMESTERファンから寄せられた“フリ”だった。
そして満を持してJINが登場したのは、一線を越えてしまった匠を招き、その分野の魅力をプレゼンしてもらうコーナー「Out of Base」。一流DJにして、RHYMESTERのパフォーマンスを支える男として多くのヘッズからリスペクトを集めるJINだが、今回は“女房の匠”として参戦、“女房という存在の奥深さを教授したい”とプレゼンがスタートした。
まず女房(にょうぼう)という呼称について「奥さんとかカミさんとか、呼び方が色々あるじゃないですか」「今までは彼女だったけど、これからは何て呼べばいいかな?」と聞いたところ、「だって“女(おんな)の房(ふさ)”ってヤバくない?」と、女房の方からそうと呼ぶことを指定してきたと明かした。
また、RHYMESTERの間ではJINの女房のことを“DJ JINの心をコントロールする女房”=通称『システム』と呼んでいるとのこと。これはこれでスゴい呼称だが、どうやら“JINという存在を完全に管理する恐るべき存在”という意味で、他人の嫁をシステム呼ばわりしているというのだ。なおJINいわく、システムは芸能人で例えると「飯島直子に似ている」そう。
そんな夫婦の歩みとして、JINは「00年代前半に出会い、同居、そしてシステムの管理がスタート……」と、すべてが同タイミングで始まっていたスピーディさも吐露。しかも「システムの居心地の良さを実感しながら……07年7月7日に入籍・結婚」「システムの居心地の良さを実感しながら今に至る」と、ノロケつつもシステムを全面肯定している様子だ。
しかし、システム自身は宇多丸が命名したその呼び名に対し、「システムじゃないよ。あたしはプロデューサー」と言い放ったそうで、その不思議な説得力にスタジオは爆笑。システムは「夫のボディラインひとつとっても完璧にプロデュースしている」と豪語しているそうで、早くもシステムっぷりあふれるエピソードが飛び出しまくる。ともあれ、そんなシステムをよく知る宇多丸から、過去の印象的なエピソードを挙げることに。
①「超人的嗅覚による管理」
どうやらシステムは嗅覚がハンパないらしい。JINと同棲し始めた頃に所属レコード会社<ファイルレコード>に連れて行ったことがあるというのだが、後日、同社で打ち合わせしてくると言って出かけたJINが帰宅した際に、システムが「あれ? ファイルレコードの匂いじゃない……」と言ったという。実際、打ち合わせ場所が急遽変更になっていたそうで、その鋭さにレナは「すご~い。怖い……」とドン引き。宇多丸は「もうX-MENでしょ!?」とコメントした。
②餌付け(母乳)による管理
JINいわく子どもが産まれたばかりの頃、仕事でヘトヘトになって帰宅して「何かメシ作って!」とお願いしたところ、なぜかクリームシチューが出てきたという。「疲れてるって言ってるのにシチュー?」と訝るJINに対し「いいから食べてみてよ」と言うシステムに従い一口食べてみたところ、不思議なことに力がみなぎってきたというのだ。
お察しのとおり、このシチューに入っていたのは(システムが搾乳して保存しておいた)母乳。そんなこととは知らずに「なんか元気が出てくるよ!?」と驚いたJINに対し、キッチンにいたシステムは「でしょ? それ、母乳入ってっから」と言ったそうだ。
ちなみにJINいわく、母乳入りシチューは「普通のクリームシチューより明らかに濃厚になるし、なんか……五臓六腑に染み渡る(笑)」とのこと。
③マインドコントロール(精神の管理)
宇多丸いわく「通常、他人の内面は計り知れないもの、タッチできないもの。しかし、この女房ことシステムは、そんな人間の最期の聖域にまで踏み込んでくる!」とのことで、まさにX-MENのような能力を持っているというのだ。
宇多丸によると「例えば雑誌のグラビアとかを見て何らかの反応をすることすら、システムの管理下では禁じられている」とのことだが、JINにとってはそこも「可愛いな」と感じる範疇だそうだ。
そんなシステムに完全に取り込まれているJINは、自身にとって女房とは「一心同体である」とノロケ……もとい、素敵な言葉でコーナーを締めくくった。