11月12日ニューヨーク・マジソンスクエアガーデンで開催される「UFC205」でエディ・アルバレスとのライト級タイトルマッチに挑戦する、コナー・マクレガー。「大会終了後にリングを離れる予定である」と、彼の地元であるアイルランドのメディアが報じ始めた。
今やUFCのみならず総合格闘技のスーパースターとなったマクレガー。ネイト・ディアスとの階級を越えた2度の喧嘩マッチや、今回も新たな階級に挑むタイトルマッチと規格外の試合に次々と挑んで来たものの、本人はプライベートの優先などを理由に最低でも1年間の長期休養に入りたいと希望しており、まもなくアナウンスされると報じられている。
イギリス「The Sun」紙の報道によると、近いMMAファイターからの情報で、マクレガーはガールフレンドとのプライベートの時間を優先したいという理由から一時的にオクタゴンを離れることを決意したという。彗星のように現れたMMAのスーパースターが名声を得るようになり、8年間連れ添っている同郷のガールフレンド、ディー・デブリンさんの存在も徐々にスポットライトを浴びるようになって来た。
ここまで過酷な道を辿ってきたマクレガーのMMAファイターとしてのキャリアだが、今回のアルバレスとのライト級選手権に勝利し、フェザー級との前人未到の2冠を制覇した場合には、引退も含めた多くの選択肢が生まれるだろう。
また「プライベートの優先」という大義名分はあるものの、次のメガファイトに向け休養期間を置くことで、さらなるギャランティーの増額を狙うというしたたかな戦略もあるようだ。
今年春に突然ツィッター上で引退宣言をして話題となったマクレガーだが、「引退カード」を盾に高額なファイトマネーを勝ち取るというしたたかな一面もある。UFCの拡大路線で次々と振られて来た階級超えのマッチメイクに対し答えつつも、常に牽制しながらも他の選手を上回るギャラを得てきただけに今回も、リングからの長期離脱宣言を利用しながら次のメガファイトへの交渉材料に利用するといったことは容易に想像できそうだ。