4日、テレビ朝日『報道ステーション』とAbemaTV『AbemaPrime』がコラボ放送。報ステの富川悠太アナウンサー&小川彩佳アナウンサー、そしてAbemaTV総合プロデューサーでサイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が「報ステ」終了後、『AbemaPrime』スタジオに登場した。
「AbemaTV」アプリが半年で1000万ダウンロードを突破していることについて、藤田社長は「予想していたよりもだいぶ大きく上回るスピードで成長している」としながら、「その3倍はないとマスメディアとは言えない」と冷静だ。
「長期戦になるとは思っているので、10年はやっていかないといけない。ダウンロードだけでなく、実際使われているかも大事。現在1週間で大体300万ユニークユーザーで、これが1000万くらいになると広告収入もよくなるので、それくらいがメド。時間をかければ必ずなんとかなると思っている。ただ、通信環境などが整っていない部分はあるので、いかに長期戦に耐えられるかというのが鍵だと思っています」(藤田社長)
そして、マネタイズについて話が及ぶと、
「メディアが小さい時点で黒字にしなくちゃとか、収支ばかり考えると小さくまとまってしまうので、今は考えていないです。赤字をでかく出していると、競合企業がドン引きして真似しなくなる」
とあっさり回答し、そのまさかの考えに、スタジオ陣からは感嘆の声があがった。
今後について、藤田社長は「地道にサービスを改善したり番組をよくしたり。来年には縦でも開けるようにして、バックグラウンド再生ができるようにする。例えばAbemaTVを見ながらメールのやりとりをしたりできるようにとコメント。あとは通信環境だが、藤田社長は2020年の東京五輪開催にあたり、フリーWi-Fiスポットが増えることに期待を寄せる。
ところで、途中から顔を覗かせた小川アナは「むちゃくちゃ自由な空間ですね!!」といいながら、番組に出演するサイバーエージェント社員から、藤田社長が社員とへべれけになるまで飲むというエピソードを聞くと、「いいですね、社長と関係が近いっていうのは」と感心。これには富川アナが「ちょっと待って、ウチが遠いみたいじゃない!?」とツッコミを入れた
そして「そのにじみ出る自信はどこから?」と聞かれた藤田社長は「単純に麻雀をプロ並みにやっているので、気配を悟られないようにするクセがある」と回答。さらに「やっぱり麻雀チャンネルが一番お気に入りですか?」と聞かれると、藤田社長は「いや、ニュースです」と答えた。