朴槿恵(パク・クネ)大統領 の40年来の親友として大統領を操り、権力をほしいままにしていた崔順実(チェスンシル)容疑者 。崔容疑者は韓国大統領府の安鍾範(アン・ジョンボム)前首席秘書官と複数の企業に圧力をかけ、自らが関与する文化やスポーツに関する財団に資金を拠出させて疑いが持たれている。
 国政への介入疑惑、財団の私物化など、さまざまな疑惑が噴出中の崔容疑者。その影に”2人の男”の存在が浮上している。1人目はコ・ヨンテ氏(40)だ。崔容疑者より20歳年下にもかかわらず、なくてはならない存在だったという。コ・ヨンテ氏は1998年に行われたバンコク・アジア大会でフェンシング団体金メダルを獲得した元フェンシング選手。しかしその後、年金を一時金として受領するほどの生活苦でホストに転職したという異色の経歴の持ち主だ。当時、頻繁にホストクラブに通っていたという崔容疑者。多くのホストの中で彼女が目をつけたのが、コ・ヨンテ氏だった。ホスト達の間には「コ・ヨンテ氏はいい客をつかまえて人生が変わった」という噂話も流れていたという。