事前の予想を裏切り、ドナルド・トランプ候補がヒラリー・クリントン候補を破る形となった米大統領選挙。「アメリカを再び偉大にする」というスローガンを掲げ、「メキシコとの国境に壁を築く」といった過激な発言を繰り返してきたトランプ氏だが、当選の要因は一体何だったのか。

 上智大学総合グローバル学部教授の前嶋和弘氏は「アメリカ国内の大きな閉塞感、怒りの1票が彼を選んだ」と話す。移民、セクシズム、外交ーー。心の中では思っていても、なかなか声に出して言えない事を声を大にして主張してきた。その推進力が閉塞感に包まれた現状を打破してくれるのではないか、そんな期待が主に白人の労働者層の間で広がり、支持が拡大した要因だと分析する。

 しかし、トランプ非支持層にとっては「トランプ大統領誕生」の衝撃は大きい。選挙戦を通じて移民に対し厳しい政策を掲げてきたことから、ニューヨークなど移民の多い街ではトランプ氏に対し反対の声を上げる人も多く、少数派だったトランプ支持者の熱狂が対照的だ。

 「トランプが当選したら一体どうなるんだ」

 コラムニストの町山智浩氏はアメリカ取材を続ける中で、そう激怒するコロンビア系移民の方に出会ったという。

 また、影響は世界経済にも及ぶとみられる。トランプ氏は選挙戦を通じてアメリカの利益を最優先とする”アメリカ第一主義”を主張、反グローバリゼーションを掲げてきた。そんなトランプ氏の優勢が伝えられると日本でも株式市場が反応し、一時は1000円以上の下げ幅を見せた。しかし株式市場が混乱することは事前に指摘されていたことでもある。

 町山氏は「絶対にポンドは下がるからと言われながらもイギリスはEUを離脱した。それと同じことが起きた。資本主義的な利益よりも優先されたものがあったのだろう」と話した。

(C)AbemaTV

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