女優・芳根京子が14日、自身のブログを更新。芳根は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で主人公・すみれを熱演中。同日放送された37話で、すみれは夫・紀夫(永山絢斗)の両親から「息子は戦死したかもしれない」「もう待たないでくれ」と告げられてしまう。すみれに思いを寄せる栄輔(松下優也)は彼女を励ますが、店で働く仲間たちが夫の話をしているのを聞き、すみれは紀夫のいない寂しさに耐えられなくなってきて…という、なんとも切ないストーリーが展開された。ラストでは、眠る娘・さくら(河上咲桜)を背負ったまま思わず「会いたいね」と涙し、視聴者からの感動をそそったが、このシーンに対する思い入れを芳根はブログに綴った。
芳根京子オフィシャルブログ「芳根京子のキョウコノゴロ」より
「上手く言葉にして伝えることがあまり得意ではない」という芳根は、ドラマについてブログで書くことで、作品の見方が変わってしまったり、必要以上の情報を与えてしまう可能性があると考え、「見て感じ取ってもらう事が一番」と、「あんまり撮影の時の話って今まであまり書いてこなかった」と告白。その上で、「今日のべっぴんさんの『会いたいね』のシーンの事を少しだけ」と、37話について書き出した。
「会いたいね」のシーンを撮影した日は1日中ロケで、「特に気持ちが大切なシーンばかりの日だった」と語る芳根。「この日を意識せずにはいられなかった!笑」と振り返り、「前日の夜はソワソワが止まりませんでしたが。笑」と語った。
そして、「このシーンは演出のもじりさんのご配慮で、テストでの力の抜き方が下手で、さらに台本に『泣く』と書いてあるお芝居が苦手な私のために一発本番でやらせてくださいました」と一発本番で撮影したことを告白。「きっと同じ空の下で繋がってるよね、ってそんな希望を持ちたくて振り向いてから 心に溜めていた紀夫さんへの全ての想いを この1回に、最後の「会いたいね」に、出てくる気持ちそのまま出しました」とセリフに込めた思いを語った。
さらに、娘のさくらも演技に協力してくれたようで、「本番直前に背中で寝てくれたさくら。おんぶすると、いつもコテン。と寝てしまっていたの。安心してくれてるんだなーって凄く嬉しかったし、この子を守る。っていう自分では未知だった私の母性心を引き出してくれました。私を母にしてくれました」と語った。
切ない展開の続く『べっぴんさん』だが、芳根は最後に視聴者に対しても「紀夫さんのお父様、お母様に苦しい事を伝えられて、月曜日から沈んだ気持ちになってしまっているかもしれませんが、いつか、すみれの笑顔が復活する事を信じて、見守っていてください」と呼びかけた。