「躁鬱病をわずらって会社を退職しました。それ以来、まったく働けず、わずかな貯金を食いつぶす毎日です……」と語るのは、東京都在住の水内広宣さん(仮名・42歳)。
水内さんは2014年5月に転職したIT企業を昨年9月に退社。ことの始まりは、外注先の突然の契約破棄であった。
「当時、私は企業のホームページを作る仕事をしていました。ホームページを作るクリエイターたちの管理を長年、ひとつの会社に任せていたんですが、そこがいきなり会社との取引から手を引いたんです。それからは普段の業務に加えて、私が外注先に代わってクリエイターたちを管理することになりました。多忙な日々が続いて、ひどいときは2、3日徹夜が続きました。体調に変化が訪れ始めたのはその時期からです」