伝統か革新かーー。静まりかえった美術館の影に、知られざる人々の想いが隠れている。
 映画「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」は、創立120年目を迎えたウィーン美術史美術館が行った改装工事から再オープンを記録したドキュメンタリー映画だ。絵画だけで7000点を超えるハプスブルク家の遺産を収蔵、伝統ある美術館として知られる同館の舞台裏を描いており、集客に向けたブランディング戦略、現実的なお金の問題、そして後世に伝える責任、個性豊かなスタッフたちの知られざる姿を描き出す。