人間の免疫細胞の免疫反応を高め、がん細胞への攻撃を促すことのできる治療薬、オプジーボ。 16日、厚生労働省の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が来年2月にこのオプジーボについて価格を半額にすることを提案、了承された。
オプジーボとは一体どのような薬なのか。
通常、体内に入ったウイルスを排除しようと働くが、がん細胞は免疫細胞の動きを止めることができてしまうため、その増殖を許してしまうのだ。そこで登場するのがオプジーボで、がん細胞が免疫細胞の動きを止めるのを防ぐ働きをするのだという。そのため治癒力は非常に高いものの薬価も高額で、成人男性の1年間の使用で総額3500万円ほどもかかってしまい、保険の適用や高額医療費制度によって患者の自己負担は全額ではない一方、国の医療費をさらに押し上げる可能性が指摘されてきた。