11月20日北アイルランド・ベルファストで開催された「UFCファイトナイト」でUFC3戦目に臨んだ、石原「夜叉坊」暉仁は、ロシアのアルテム・ロボフに3-0で判定負け。参戦後の3連勝はならなかった。

 ロシア出身のロボフは、コナー・マクレガーの同門SBGアイルランド所属でアイルランド縁の選手ということもあり、会場はロボフへの応援に包まれ石原にとっては完全なアウェイ状態。

 1R、リーチで勝る石原が開始早々強烈なロー・キックを放とうとするが空振り、ボディへのストレートなど距離を取りながら積極的にプレッシャーをかけるが、ロボフは中盤に放った強烈な右フックをから徐々にペースを握っていく。

 その後も手数は互角ながらロボフのプレッシャーを石原が受ける形で試合は推移するが、ラウンド終了間際、ロボフの振りかぶるような強力な右フックに夜叉坊にグラつき2発3発と被弾、さらにミドルと攻撃のペースを握られるが、ここはラウンド終了のブザーに救われる。

 2Rに入るとさらにロボフが積極的に攻め始める。石原の左を封じる右のフックで手応えを感じると左右に、アッパーなども打ち分けさらに強烈なローキックを右足にまとめていく。

 石原も得意の左から打開を試みるが、ペースを握るロボフの前に為す術がなくプレッシャーを受け続ける。終了30秒の時点で石原が左ストレートを数発当てるも、ラウンド終了間際に連打を浴び、ここもロボフにラウンドを奪われる。

 3Rに入ってもやはりロボフの打撃ペースは変わらない、打ち合いでも完全に制空権を奪われ左右ボディへとまめられ、離れてはローキックというパターンに完全にハマってしまうが、カウンターで放った石原の左フックが命中、テイクダウンを奪いパウンドを放つがロボフも必至でガードを固める。残り1分半、再びスタンド勝負からタックルに持ち込もうとする石原だが、見た目にもスタミナ切れは明らかで、守りを固めながらも残された時間、ガブりと投げからのテイクダウンと上手く相手にまとめられ試合終了。

 判定結果は3-0(30-27 30-27 29-28)でアルテム・ロボフの勝利。3ラウンド通して打撃で勝り、ラウンド終了時に有効打をまとめて来たことからも打倒な判定といえるだろう。

 試合後にはチームメイトのスーパースター、マクレガーがロボフを祝福。100%アウェイのリングという不利な条件でとはいえ、石原の2連勝を支えてきた左が完全に封じられたことや、それに対応したプランBが示せなかった点では完敗といえるだろう。

 しかし3Rであわや一発逆転までいった左フックには今後の期待を感じさせるものもあった。UFCで3Rフルで戦うスタミナ面など課題が多い敗戦となった。

 試合後は自身のツイッターで「試したい事と自分の距離感完全に修正きかんくなってかなりぶさいくな闘い方なった。必要な事、全部でた試合やった。強くなる」

 さらに「あと走りこみます笑 完全に俺がヘマかました!ただそれだけ!距離感失ったらおれは終わりや!はじめて距離感のない中で闘って怖いって思った!日本には帰らんこんままぢゃ帰られへん」と率直に敗戦の分析した石原。ツイッター上で本大会後の凱旋をほのめかしていたが、次戦の再起に向けてのコメントを残している。

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