大晦日に寺で行われる行事といえば「除夜の鐘」を打つことだ。除夜の鐘とは大晦日の夜から元旦にかけ寺院で鐘をうち、鐘の音と共に108の煩悩を祓い新年を迎える行事のことだ。
だが、この除夜の鐘に「異変」が起きている。それが静岡県牧之原市にある450年以上の歴史を持つ浄土真宗大谷派の大澤寺だ。この寺では「除夜の鐘」ではなく「除夕(じょせき)の鐘」をついている。開始時間はお昼の12時だ。その理由について大澤寺の今井一光住職は「2年連続で匿名で電話があって、非常に強い言葉でもってののしられた」と明かす。理由は近隣住民からのクレームだった。