1年中いつでも、日本のどこかで大会をやっているのがプロレス世界だ。一般の人間が休んでいる時ほど“稼ぎ時”なのは当然のこと。大晦日、後楽園ホールでは年越しプロレスが行なわれ、続けざまに1月1日もZERO1の興行がある。本当に休みなしの業界なのだ。

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(11.27両国大会で戴冠を果たした渕・大仁田組。)

 1月2日と3日は、恒例の全日本プロレス。2日には、おなじみの新春無差別級バトルロイヤルに加え、伝統のベルト・アジアタッグのタイトル戦もラインナップ。防衛に臨むのは、渕正信と大仁田厚の大ベテランコンビだ。渕が62歳、大仁田が59歳で、2人合わせて121歳。若手時代に苦楽をともにした同期でもある。全日本を離れ、FMWでカリスマとなった大仁田だが、11月27日の両国国技館大会に“里帰り”。記念すべき第100代のアジアタッグ王者となった。

 初防衛戦の相手は、井上雅央と秋山準のタッグ。秋山はかつてノアでもトップを張り、現在は全日本の社長でもある。そんな秋山に、大仁田は得意とするデスマッチルールでの防衛戦を要求。これは却下されたが、凶器の持ち込みは認めさせた。しかし、対する秋山も凶器投入を予告。こうした話題性も“大仁田効果”と言えそうだ。

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(全日本に新たな活気をもたらした秋山準社長。)

 さらに2日夜の後楽園は大日本プロレス。3日昼の全日本と続き、3日の夜はDDTが大会を開催。これも毎年恒例で、大会タイトルは『新春お年玉スペシャル! 全席2000円興行!! 2017』。その名の通り、リングサイド含めすべての席が2000円で見られるというお年玉興行だ。

 といって、内容的には手抜き一切なし。メインでは団体最高峰のベルトであるKO-D無差別級王座のタイトルマッチが行なわれる。団体の顔とも言える王者・HARARASHIMAに挑むのは、アメリカマットでも活躍するマイク・ベイリー。テコンドー仕込みの蹴りとド派手な空中殺法が魅力の選手だ。DDTは2017年より、映像配信サービス『DDTユニバース』を開設。世界に向けてアピールしようとしている。そんな年の最初に行なわれる無差別級タイトルマッチが国際戦になったのは象徴的だ。

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(1.3DDTでは、KO-D無差別級王者HARASHIMAが防衛戦に臨む。)

 また葛西純vs彰人のエクストリーム級タイトルマッチは「蛍光灯IPPONデスマッチ」に。これは蛍光灯を凶器として大量に使用する従来のデスマッチとは違い、蛍光灯を一本だけ使用。それを割ったほうが負けという独自のルール。いかにも“文化系プロレス”らしい試合が楽しめそうだ。

 そしてもちろん、1月4日には新日本プロレスの東京ドーム大会がある。その前に後楽園ホールで東京女子プロレスを見るのもいい。プロレス界は年中無休でファンを楽しませてくれる。

新日本プロレス 1995年1月4日 東京ドーム大会 | AbemaTV
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