講談社の編集次長・朴鐘顕容疑者(41)が、妻殺害の容疑で逮捕された件だが、今回の逮捕に衝撃を受けたマスコミ人は多かったのではないだろうか。普段から犯罪者を報じたり、批判を続けるマスコミ人は身内(同業者)のことになると、からっきし甘くなる傾向がある。
私(編集者・中川淳一郎)は朴容疑者の知り合いではないものの、彼の知り合いは知っているわけで、「知り合いの知り合い」がまさかの重大事件を犯した容疑をかけられていることに戦慄が走っているのである。以前、知り合いの大手出版社社員が逮捕されたが、この時は大麻取締法違反だった。彼は結局解雇され、一緒にやっていたプロジェクトを途中で放り出すことになった。悲痛な謝罪と悔恨のメールがやってきたが、大麻であれば誰かの人生を毀損することはなく、明確な被害者も家族以外にはいないため、「復活の日をお待ち申し上げます(笑)」といった虚勢を張った励ましメールを送ることはできた。