10日、5カ月ぶりに安倍総理と会談した小池東京都知事は「東京大改革を進めるためには、議会も改革を進める」と話し、その方向性を国とも共有したいと安倍総理にアピールした。
それに対し自民党の二階幹事長は「あいさつは宣戦布告に来るわけではないでしょうから、間違ってもらっては困るが、小池さんも自民党の党員ですから」と話したが、去年7月、当時の自民党都連会長は「小池候補は自民党の人間ではない」としていた。
まだ自民党籍のある小池都知事自身は「進退伺いを出しているということですね。ご判断は党がなさると思います」と発言。「ご自身としては党に残りたい?」の質問に対しては「党費は払っておりません。進退伺いはとっくに出していますので、首を切る切らないはあちら(党本部)の問題ですね」と答えた。
一方、都議会自民党が小池知事との対決姿勢を崩さない中、先月、公明党が都議会での連立を解消した。都議会公明党の東村幹事長は「自公という連立で一貫してやって参りましたが、これは完全に崩れたと思っていただいて結構です」と話した。そして小池知事が掲げる、東京大改革については「大賛成です。しっかりと共に推進していきたい」とした。
先週、小池知事は7月の都議選で約40人の独自候補を擁立するため小池政治塾の塾生を選抜する試験を実施。小池知事は目標議席数について「条例・予算を通すため過半数が必要であることは言うまでもなく、そこに到達するための方策はありとあらゆる手段を考えている」と話した。
都議会の過半数は64。公明党が自民党との連立を解消するまでは、自公で大きく超えていた。公明党が連立を解消したことで、小池知事は「小池新党」で40議席をとり、東京大改革に理解を示す公明党と合わせて過半数に達することを目論んでいるという。
小池知事が結成するという小池新党。自民党に在籍しながら、新党を結成するとはどういうことなのか。元宮崎県知事で前衆議院議員の東国原英夫氏は「あくまでも地域政党」だと話す。国政政党とはまた別で東京都の都議会で最大会派を狙うという地域政党で、「正式な政党ではなく、会派という仲間を作りましょうということ」だと分析する。
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