『素敵な選TAXI』『世にも奇妙な物語』『黒い十人の女』…など、俳優・監督・視聴者から脚本家として、高い評価を受けているバカリズムの新たな作品『住住』が1月24日(火)深夜1:29~スタートする。
(c)日本テレビ系
バカリズム、オードリー若林、そして女優の二階堂ふみが「もしも、同じマンションの同じ階に住んでいたら?」という設定のもと、3人の妄想私生活が描かれる『住住』。新感覚だけど、どこか落ち着ける・・そんなドラマの第1話を一足先に視聴させてもらった。
1. どこまでが、素?
本作の醍醐味は、「役者本人が本人役を演じる」ことで、視聴者が「まるで芸能人の私生活を覗いているかのような気分になる」こと。その思惑どおり、冒頭1分半に交わされる芸人2人のたわいもない会話だけで、見事にバカリズムワールドに引き込まれていく。
バラエティ番組のアンケートに答える若林、他人(若林)の部屋にある本をとりあえず読み漁るバカリズム、そして時間の経過とともに空腹がおとずれ「なにか食べます?」という自然な流れ。会話の合間に見せる2人のふとした笑顔は、「どこまでが台本で、どこまでがアドリブなの?」と視聴者をさらに困惑させる要因になることは間違いない。
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2. 視聴者まで居心地がいい若林家
仲良し3人組の拠点となるのが、若林家。劇中では、初めて若林の部屋を訪れた二階堂が「この部屋、居心地がいいですね~」と言い放つのだが、「確かに、居心地良さそう」と思ってしまうから不思議なもの。
“居心地の良さ”=“人の居心地の良さ”なのだろう。バカリズムの鋭いツッコミが、ボケに変わり、それにまた若林がツッコミ…どうでも良い日常会話だけど、テンポが良く、見ていて飽きない。むしろ気持ちが良い。絶妙なバランスは他のだれでもなく、“人見知り芸人”としても知られる、似ている2人だからこそ醸し出せるのかもしれない。
3. 二階堂ふみが、やっぱり「二階堂ふみ」
芸人2人のスパイスになるのが、各映画賞を総なめ、若手実力派女優と名高い二階堂ふみ。独特の世界観を持ち、バラエティ番組にもレギュラー出演するなど、どこか従来の女優とは違う空気感が彼女の持ち味。
バカリズムの脚本では、二階堂の良さを決して理想を足して壊すことなく、そのまま描いているのが伝わってくる。実際、二階堂も本作に出演するにあたって「私の要素を脚本に取りいれてくださっているので、それほど(本人役を演じるのは)難しくはないです。」とコメント。見ると、「あ、二階堂ふみってやっぱりこういう人なんだ」となんとなく納得がいくはず。
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4. ファッションにも注目
そんな二階堂は、ファッション好きでも有名。『住住』での部屋着は、スタイリストをつけずに、私服を持ち込んで撮影しているのだとか。
第1話では、ピンク色のワンピースにポニーテール。ざっくりとまとめられているところに、"ご近所さん"感を含ませているのか、親しみが持てる印象に仕上がっている。衣装は「その日の気分で変わる」とのことなので、女性陣は二階堂のファッションにも注目したいところだ。
5. クスッと笑って眠りにつける
ただただ、3人の会話を見せられるのかと思ったら大間違い。節々で笑えるのはもちろん、最後にはしっかりとしたオチが待ち受けている。どこでも味わうことができないクスッと感は、なんだかクセになる。
難しい事件も、甘い恋愛も、熱い青春も、なにもない。だけど、「ちょうど眠れなかったんよなぁ」という深夜に見れば、一日の嫌なことを忘れて、とっても良い気分で眠りにつける…そんな作品なのだ。
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ー『住住』第1話あらすじー
都内のとあるマンションに住むバカリズム(本人)と若林正恭(本人)は、互いの部屋を行き来する仲。ある日、バカリズムはエレベーターで二階堂ふみ(本人)と遭遇。同じマンションに住んでいることが判明した二階堂が、若林の部屋へと挨拶にやってくる。しかし、すぐ帰ると思っていた二人をよそに、二階堂は部屋に上がりこみ、くつろぎ始めてしまう。出前のピザを頼もうと思っていた二人は、一緒に食べようと誘ってみるが、二階堂は「大丈夫です」の一点張り。二階堂が見詰める中で二人はピザを食べ終えるが、二階堂が突然部屋を出ていってしまい…。
思わず「えーーーっ」と叫んでしまう、ゆる~く衝撃的なラストには注目。本日深夜1:29~『住住』をお楽しみに。