
40歳以上の「ひきこもり」に関し民間団体が行った初の実態調査で驚きの結果が明らかになった。
内閣府が去年9月、「15歳から39歳のひきこもりがおよそ54万人に上る」との推計結果を公表したが、増加しているとみられていた「大人のひきこもり」の実態は不明なままだった。
今回、「KHJ 全国ひきこもり家族会連合会」が厚生労働省の助成を受け、40歳以上の61人について家族らへの聞き取り調査を去年9月から実施。今月22日の中間報告によると、ひきこもりの平均期間は22年にも及び、「昼夜逆転」や「家庭内暴力」などの行動が目立った。また、全国の150余りの自治体の福祉窓口に相談のあったケースのうち、最も多かったのが年齢層が40代だったという。
調査を実施したKHJの伊藤正俊共同代表は「高齢の親が亡くなった後に誰が支えるのかなど、社会全体の問題として考えていくことが重要」と話す。慶應義塾大学特任講師で、NEET株式会社の設立者でもある若新雄純氏は「40代に入って引きこもった人は少なく、20代から引きこもりはじめてそのまま、という人が多いのではないだろうか。20年前はまさに社会が成熟していて、両親が家でかくまってくれていた頃。"パラサイトシングル"などとして、騒がれた」と分析する。
この問題について、『AbemaPrime』に出演した"体罰を肯定する教育者"こと戸塚ヨットスクール校長・戸塚宏氏は「今の教育が彼らの一生を奪ってしまっている。大人になったニートなんて、もう一生ダメ。まだ"なんとかしなければ"ともがいているうちは大丈夫だが、大人になればそうは思わなくなる。うちにやってくる生徒にも、平気で"なんで頑張らんといかんのや"と言うやつがいる。"それじゃ暮らしていけんやろが"と話すと、"そのために国があるんだから、面倒みろよ"と反論してくる。独立してないでしょ。そういうが一人二人だったらいいが、みんなそう言ってくるとということは、教育の失敗」と話す。
さらに「増えた引きこもりをどうするか、ではなく、どうやって生み出さないかが問題だ。人間形成に関して影響が大きい3歳から8歳までの幼年期の教育が悪い。文部省、日教組による左翼的教育でこうなってしまった。FreeとLiberty、自由と自由奔放の違い、権利という言葉の語源や意味も理解せずに教育しているからこうなる。体罰問題も同じ。体罰の定義、善悪の定義、両方が出来ていない人が多い。教育勅語に何が書いてるかわかっていないのに批判する。マスコミもわかっていない」などと、戦後の学校教育やメディアを厳しく批判した。(AbemaTV/AbemaPrimeより)