プロレス団体DDTは、今年、旗揚げ20周年を迎える。その記念大会として開催されるのが、3月20日のさいたまスーパーアリーナ大会だ。

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【昨年のDDT総選挙ではDAMNATIONがユニット部門で1位。試合の評価も高い佐々木大輔(右から2番目)。】

 メインイベントとして行なわれる予定なのは、団体最高峰のベルトであるKO-D無差別級王座をかけたタイトルマッチ。1月29日の後楽園ホール大会は、20周年記念大会にチャンピオンとして登場するのが誰がを決める重要な大会だ。

 現在のチャンピオンは、エースとして長くDDTを牽引してきたHARASHIMA。“文化系プロレス”として知られるDDTだが高いアスリート能力も持ち、ハードな闘いで観客を沸かせてきた。

 そんなHARASHIMAに挑むのが“カリスマ”こと佐々木大輔だ。持ち前の高度なテクニック、インサイドワークはヒールユニット・DAMNATIONを率いるようになってさらに磨きがかかり、「群れない、媚びない、結婚しない」など独自のワードセンスもファンにウケまくっている。

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【1.29後楽園で防衛戦を行なうHARASHIMA。昨年、一度は佐々木に敗れてベルトを奪われているだけにリベンジという意味もある。】

 HARASHIMAvs佐々木の王座戦が行なわれる1.29後楽園では、挑戦者決定戦として竹下幸之介vsKUDOも実現。つまりこの後楽園大会で、20周年記念大会でのタイトルマッチの組み合わせが決まる。

 ベテランのKUDOが「20周年大会のタイトルマッチにふさわしいのは自分」と“歴史”を強調すれば、若い竹下は「さいたま大会は20念を振り返るのではなく、その先に向けたもの」と“未来”を見据える。

 1.29後楽園のHARASHIMAvs佐々木、竹下vsKUDO。そしてその勝者同士が激突する3.20さいたま。王座をめぐる一連の闘いは、DDTの過去と未来、そして現在を凝縮したものになりそうだ。

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世界ジュニア王座の防衛戦をDDTで行なうことになった石井慧介。ベルトを持ってジュニアリーグ戦に臨むためにも負けられない。】

 また1.29後楽園では、全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王座を保持する石井慧介の防衛戦も。挑戦者はヤス・ウラノ。全日本プロレスの両国国技館大会という大舞台でタイトルを獲得した石井は、1月3日の全日本・後楽園大会で防衛に成功。2月からは全日本でジュニアのリーグ戦も始まるだけに、ここで勢いをつけておきたい。一方のウラノは、相手を撹乱する戦術にかけては天下一品。直球ファイトの石井にとっては難敵だろう。

 さいたまスーパーアリーナ大会はどうなるのか。そしてその先にはどんな光景が広がるのか。1月23日からは動画配信サイト『DDTユニバース』も始まり、1.29後楽園は生中継。記念イヤーのDDTは、さらに大きなうねりを巻き起こしそうだ。

文・橋本宗洋

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