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AbemaTV独占で「AbemaTV presents フリースタイルダンジョン東西!口迫歌合戦」が12月31日(日)の20:00に放送される。「フリースタイルダンジョン」でおなじみのメンバーに加え、日本各地のラッパーたちが東西に分かれて激しいバトルを繰り広げる。まさにヒップホップ旋風が巻き起こった2016年を締めくくるのにうってつけの番組と言えるだろう。このイベントと今年のヒップホップシーンについて、ZeebraとUZIに話を訊いた。
◆ラップのやり方や楽しみ方が広がってる
――「フリースタイルダンジョン」の放送が開始されてから約1年が経過しました。日本語ラップを取り巻く状況はどのように変わったと思いますか?
Zeebra 俺たち自身もそうだけど、レギュラーのモンスターたちや番組に出演した挑戦者たちの仕事が増えたっていうのが大きいよね。
UZI フリースタイルバトルのイベントも目白押しになったよね。
Zeebra うん。デカい大会はチケットが即完してるみたいだし。これはもう完全にバブルだよね(笑)。
UZI でも俺らは2000年代の日本語ラップバブルを経験しているから、特に浮き足立っていないんです。盛り上がりを実感しながらも地に足が付いてる。
Zeebra 今はこの状況を200%利用して、もっとヒップホップを日本に定着させようと考えているところ。以前のバブルは、日本がまだヒップホップの初心者中の初心者みたいな段階で起こっちゃったんで、見た目のことを殊更強調されたり、「この音楽にはメロディがないんですね」って言われたりして。ラップが早口言葉だと思ってた人も多かった。だけど今回はラップのやり方や楽しみ方が広がってる気がしてるんです。中身が伴っているというか。
UZI そうそう。前回は「喉元過ぎれば~」って感じの熱だったけど、今回は地熱みたいにじわじわ伝わってきてる感じがするよね。一過性ではなく、日本にヒップホップが文化として正式に定着する第一歩を踏めたような気がします。手応えがある。
Zeebra これは今回のブームと直接関係ないかもしれないけど、以前、天皇皇后両陛下に俺のライブを観ていただいたことがあったんですよ。終わった後にご挨拶できるというので、伺って少しお話ししました。そしたら陛下が「あなたはラップというものをされているんですよね? 私も以前ポリネシア、ミクロネシア、インドネシアという国名を覚えるためにラップを書いたことがあるんですよ」とおっしゃっられて。それを聞いて、俺はもう頭が真っ白になっちゃったから途中からそのやり取りをよく覚えてないんです(笑)。でも陛下は「ラップは韻を踏むものだ」ってことをご存知だったってことだから、改めてそれは本当にすごいと思いましたね。
◆ヒップホップにはいろんなやつらのいろんな戦い方がある
――今回のブームでお2人にはどんなフィードバックがありましたか?
UZI 僕は慶應義塾大学が母校なんですが、今年、学園祭「三田祭」で開催されるラップバトルで司会をやるんです。しかもOB主催の「三田会」という同窓会があるんですが、そっちでもライブをやらせてもらえた。1年のうちに「三田祭」と「三田会」の両方に出られたのは光栄ですね。
Zeebra 慶応つながりで言うと俺は、現代芸術の授業で1回ゲストスピーカーをやったら、それが評判よくって。さっきも「広がってる」って言ったけど、それは学術的な広がりでもあって、アメリカでは当たり前のように大学でヒップホップを研究してるんです。日本もようやくそういうことになってきたんだと思う。
――Zeebraさんは以前NHKの番組でコロンビア大学とMIT(マサチューセッツ工科大学)でスピーチをされてましたね。
Zeebra うん。あの時は日本語ラップについて話しました。俺は生徒に向けてスピーチするつもりで行ったら、出席者の半分くらいは俺らと同世代の教授だったんです。教授たちからは「アメリカのヒップホップはひどい状況だけど日本どうなんだい?」って逆に質問されたりした(笑)。だから日本も世界のそういうヒップホップの潮流に追いついていきたいですよね。
UZI ヒップホップはガラが悪いから、ちょっとお固い日本人に浸透しづらかったけど「フリースタイルダンジョン」でそういうのがだいぶ取り除かれたかもね。
Zeebra うん。「フリースタイルダンジョン」では、不良やオタク、女の子がそれぞれのバックグラウンドと関係なくフリースタイルバトルをするわけじゃない? それでオタクが不良に勝てたりする。そういうヒップホップの多面性を伝えることができたのが本当に良かったと思う。腕力の戦いだったら不良がオタクをぶっ飛ばして終わりだもん(笑)。いろんなやつらの、いろんな戦い方もあるんだっていう。それがヒップホップなんだよね。
◆「ニガマムシ」の暴れ方に世代交代を感じた
――最近の「フリースタイルダンジョン」で気になった挑戦者やバトルはありますか?
Zeebra 「高校生ラップ選手権」から出てきた、じょう、ニガリ、Rude+αのチーム「ニガマムシ」。あれはすごかった。彼らの暴れ方に「世代交代」を感じたもん。
UZI 僕も「ニガマムシ」は衝撃でしたね。若い力というか。
Zeebra うちのモンスターたちだって、めちゃくちゃ強いんだよ。奴らは毎月すごいのと戦ってるからどんどんレベル上がってるのがわかる。でも「ニガマムシ」はハンパじゃない勢いでそこにで切り込んできて、般若まで突き進んじゃった。MCバトルには良い未来しかないよね。若い子たちのスキルは尋常じゃないことになってる。
――「フリースタイルダンジョン」を観てラップを始めた子たちがその中に加わったら、さらにレベルはもう1段階底上げされそうですね。
◆ティーンエイジャーたちの熱がとても大切
――「ニガマムシ」よりも少し上の世代ですが、T-Pablowが所属するBADHOPの勢いもすごいですね。彼らの「Life Style」はYouTubeで公開されてわずか2ヶ月で230万回以上再生されています。
Zeebra 最近だとKANDYTOWNなんかもそうだけど、20代前半くらいの子たちがすごく活躍してるよね。俺はそれを支えるティーンエイジャーたちの熱がとても大切だと思ってるんだ。そもそもヒップホップは若い子たちのカルチャーだからさ。10代の子たちに需要がある連中は、俺たち大人がいろんな意味で後押しすべきだよね。
UZI やっぱ若い子は同世代の曲を求めますよね。俺たちもそうだったし。
Zeebra 今30代とかの日本語ラップファンもBADHOPとかKANDYTOWNをチェックすると思うけど、それはティーンエイジャーたちの見方や聴き方とは違うんだよ。別に良し悪しではなく、おっさんが彼らのメッセージにリアルに共感するのはさすがに無理がある(笑)。俺は若い子たちの現場を作ってるけど、ブルーノートでジャズアーティストとコラボしたりするわけ。だからみんな自分が楽しいと思う場所で楽しめばいいんだよ。今のヒップホップはそれくらい多様化してるから。
――なるほど。
Zeebra あと「フリースタイルダンジョン」に関して言うと、基本的な流れは「高校生ラップ選手権」がベースになってるんだけど、そこにプラスアルファの要素として、昔日本語ラップが好きだったけど最近は聴いてなかった奴らが「おっ、最近またイケてるの!?」みたいな感じで帰ってきてる感じがする。今まで日本のヒップホップシーンは世代で断絶しがちだったけど、そういうのがなくなったのは大きいと思うね。上は60オーバーの近田春夫さんから15のラッパーまで、この日本語ラップの層の厚さこそ俺が待っていたものなんです。
◆ヒップホップを200パーセント楽しめる「東西!口迫歌合戦」
――年末にAbemaTVで「AbemaTV presents フリースタイルダンジョン東西!口迫歌合戦」が放送されるそうですね。
Zeebra 実は今年の頭くらいに「『NHK紅白歌合戦』の裏番組をAbemaTVでやりたい、しかもヒップホップで」って藤田くんからは相談されてたんですよ。どうせだったら紅白みたいにチームバトルになる方が面白いよねって話になって、東西で戦う案が出てきました。
UZI 僕は「ひとり酒」というヒップホップ演歌の曲を出して、以前から「NHK紅白歌合戦」の出演を狙っていたんですよ。でもジェロとか氷川きよしに妨害されて実現してなかったら、今回「口迫」に出演できて嬉しいですね(笑)。
Zeebra 「口迫」をやることはかなり早い段階から決まっていたんです。今クールから「フリースタイルダンジョン」が複数戦になったのも、実はその伏線だったり。今はすでに来年の夏のことを考えてますよ。やっぱりみんなが飽きないように色々とマイナーチェンジを重ねていかないとね。
――「東西!口迫歌合戦」どんな内容になるんですか?
Zeebra MCが東西に分かれてフリースタイルでバトルするんですけど、全国各地から力強い応援団が駆けつけるんです。「さすがAbemaTV!」って感じの豪華なメンツになりますよ。そもそも俺も全員集合にならなきゃ「東西!口迫歌合戦」はやらないって思いでしたし。
――最後に「東西!口迫歌合戦」への意気込みを。
UZI 俺たちは司会・進行なんですけど、全員集合してどデカイお祭りをやるからには最高の大会にしたいですね。というか、そういう大会になっちゃうと思うよ。
Zeebra 今テレビCMでラップがブームになっていたり、ヒップホップがすごく注目されている時期ですよね。だからこそ、MCバトルあり、ライブあり、ヒップホップを200パーセント楽しめる「AbemaTV presents フリースタイルダンジョン東西!口迫歌合戦」をマストでチェックしてください。
(C)AbemaTV
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