2日、乃木坂46の3期生による初公演『3人のプリンシパル』が東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演されるのを前に、公開ゲネプロが行われた。
「プリンシパル」は、舞台公演ではあるものの、第1幕は"オーディション"の位置付けとなっており、幕間に行われる観客の投票結果によって第2幕の出演者が決定するというシステムとなっている。AKB48グループにおける「選抜総選挙」のようなものがない乃木坂46にとって、最も過酷なイベントといえ、1期生らによる2012年の「16人のプリンシパル」では数々のドラマが生まれたことで知られている。
昨年9月の合格発表、12月の初披露イベントを経て、いよいよ本格的な活動を開始する3期生。大園桃子は取材陣の前に姿を現したときから涙を流し、自己紹介では 「緊張しています。練習してきたことができなくなるんじゃないか、恐いです」と声を震わせた。
今回も第1幕はオーディション形式で、「ダンス審査」「自己PR」「エチュード」「演技審査」が行われ、観客の審査結果によって第2幕の出演者3名が決定、すぐさま『銀河鉄道の夜』の芝居がスタートする。
「何か先輩からアドバイスをもらったか?」との質問にメンバーは「若月(佑美)さんに相談したら"ファンは味方だから自信を持って"と言われました」(梅澤美波)、「生駒(里奈)さんに、"なんでそんな辛い舞台を3期生がやるのか、その意味を考えて10日間頑張ってね"と声をかけていただきました」(山下美月)、「衛藤(美彩)さんに、"選ばれる・選ばれないがあるから、精神的に辛かったりするかもしれないけれど、それは今後、絶対自分の力になるから最後まで諦めないで頑張ってね"との言葉を頂きました」(中村麗乃)と答え、本番へ向け最後の準備へと戻っていった。
囲み取材では報道陣からの笑顔のリクエストにも終始固い表情のままだった大園だったが、ゲネプロでは一転、いつもの笑顔を見せ、役を熱心に演じていた。
■各メンバーの意気込みは?
伊藤理々杏「3期生の魅力がお客様に伝わるような、そんな舞台にしたいです。日に日にお芝居が好きになってきたので、早く舞台に立ちたいという気持ちも出てきた」
久保史緒里「この機会を無駄にせず、一回一回の公演を大切に3期生を多くの方に知っていただけるように。ずば抜けて何かできることが無くて、すごく悩んだ時期もあったんですけど全公演を通して何か見つけられたら」
山下美月「それぞれ個性がバラバラで、本当に一人ひとりがおもしろい集まりなので、自分には個性がないんですが、公演の中でファンのみなさんにそれを見つけて頂けたら」「歌がとても苦手で、感情を込めて歌うのに苦戦しました」
大園桃子「舞台上で絶対に泣かないように頑張ります」「覚えるのが苦手なので、台本もダンスも難しかったです」
与田祐希「最後まで諦めないこと、自分に負けないこと、強くなることです」「私も覚える事が苦手なので、苦戦してたんですけど、一生懸命覚えたので、本番でも間違えないようにしたい」
吉田綾乃クリスティー「今は楽しみな気持ちもあるので、全員で頑張っていきたい」「男の演技では女の子っぽいと言われてきたので、苦労しました。今は少しは直っているはずです」
佐藤楓「全員で最後まで成功させて、絶対に諦めず自分らしく頑張りたい」「緊張を振り切ってお芝居をするのが大変でした。周りが個性を出して上手になっていく中で、自分らしさを見つけることが大変でした。」
梅澤美波「今までの自分とは違う自分になって、応援して下さる方のために絶対に舞台に立ちたい」「個性を見つけて自分らしくキャラクターを演じるのが難しかったのと、表情を付けて歌ったりすることに苦労しました」
岩本蓮加「最年少だけど、最後まで諦めず、練習してきたせいかを発揮できたら」「感情を込めてセリフを言うのがとても苦てですが、声の大きさは褒められたので、そこを活かせたら」
阪口珠美「公演が終わった頃には自分に自信を持って堂々としていたい」「稽古が始まるまでは苦手な歌から逃げていたんですけど、人よりも努力しようと意識するようになった。」
中村麗乃「3期生12人みんなで素晴らしい舞台を作りたい」「勢い余って壁に突進してしまって怪我をしてしまったことがあったので、本番では壁にぶつからないようにしたい」
向井葉月「本気でやることと、ケータリングのお菓子を食べすぎないようにします(笑)」「雑さが直らなかったんですけど、感情を露わにするところは上手いと言っていただいたので、そこをうまく隠せるように頑張りたい」
(C)AbemaTV/撮影:野原誠治