1日、去年9月、千葉県野田市で中古販売店から車を盗んだとして男3人が逮捕された。鍵穴をドライバーで壊すなどした疑いが持たれている。警察によると、関東や東北の7県で同様の手口で車が盗まれる被害が相次いでいて、男たちは84件について関与を認めているという。被害総額はおよそ2億4000万円にのぼる。

 また、去年11月には茨城県や栃木県などで260台もの車を盗んだとみられる大型窃盗団が摘発されている。被害総額は6億円近くにのぼり、解体したうえで海外に転売していたという。

 相次ぐ車の窃盗。中でも商用車の「ハイエース」が人気だ。

 一体なぜ、「ハイエース」ばかりが狙われてしまうのか。自動車ジャーナリストの小沢コージ氏は「ハイエースは誰もが知っていて、換金率が高い」と話す。現在、180カ国ほどで売られており、特に新興国では移送手段として需要が高いという。小沢氏は「お金が走っているようなもの」と揶揄する。また、フェラーリやベンツのような高級車と比べても、はるかに多くの台数が売られているため、盗難しても足がつきにくく、それもハイエースが狙われる理由の一つだという。

 しかし、ハイエースのような大型車が盗難されるとは、にわかに信じがたい。小沢コージ氏によると「中国やロシアには、窃盗のマフィアような集団がいて、すぐに(盗難防止策への)対抗策を講じる」。自動車盗難防止策として電子的なキーの照合システムであるイモビライザーを導入したことで、盗難件数はわずかに減ったというが、すぐに対抗策を講じられるため、いたちごっこの状態だ。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

(C)AbemaTV

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