11月18日、後楽園ホール大会で新日本プロレスの「戦国炎舞 –KIZNA- prsents ワールドタッグリーグ」が開幕する。この大会では公式戦4試合が行われるが、やはり気になるのは、未だに明らかにされていない内藤哲也のタッグパートナー「X」の存在だ。
11月7日の会見で内藤は1・4東京ドームの会見で「1月4日の試合が新日本プロレスにとって非常に大事な試合であることは分かりますけど、『ワールドタッグリーグ』の前に東京ドームの話題ばかりもって来るのは観戦するお客さんに失礼じゃないか?」と、新日本プロレスの体制を批判。敢えてパートナーを「X」にした経緯を説明した。
「皆様が『あの人じゃないか?』と色々予想する。予想したり想像したりする時間がプロレスファンにとって一番贅沢な時間であり、一番楽しい時間なんですよ」この男はヒールである以上に良きプロレスファンなのだ。
更に内藤の指摘は続く。春の「ニュージャパンカップ」は両国国技館大会の時期IWGPタイトル挑戦権、夏の「G1 CLIMAX」は1月4日のメインもしくはIWGP挑戦権利書と、シングルのリーグ戦では明確な目標が「WORLD TAG LEAGUE」には存在しない上に、参加選手がドーム大会へ出場するためにリスクをおかさない「手抜きの大会だと思われている、だから盛り上がらないんじゃない?」とまで、言い切った。
ある意味プロレスの世界のカレンダーというべきか、ファンの間でもタッグリーグ戦の主役=ドームのメインカードのレスラーではないことは、ジンクスというか許容もしくは相互理解の範疇といえるものだが、ここらへんの痛いところをズバズバと言い切る姿に、先程まで会見席で舌戦を繰り広げていた棚橋弘至でさえ「いいこと言うよね」と称賛する程だ。
話を「X」に戻そう。内藤が新たに連れてくるパートナーは、大体半年間隔で補強を繰り返している内藤率いる「ロス・インゴベルナブレス・デハポン」の第5の仲間「パレハ」になる公算が高い。4月のオカダカズチカとのIWGP戦で、突如試合に介入し電撃加入した「SANADA」のように今回も意外なパートナーが11月18日のリングに上がることだろう。