「俺はあの頃に戻りたいとか一度も思わない。それは今の密度がすごく濃いからかなと思います」——新作『ABANDON』を完成させたRUEEDは清々しくそう語った。その時その時の自分を投影するという一念で彼が重ねてきたアルバムもここに数えて5枚目、初のリリースからほぼ10年という節目を飾るアルバムは、そうした心の充実が無理なく作らせたものと言えるかもしれない。ここで彼はダンスホールという自らの初心を忘れることなく、新たなプロデューサーとも交流している。映画初出演となった「スカブロ」も近く公開が予定される彼のインタビュー。