10月21日テネシー州メンフィスで開催されるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール」の大会『Bellartor162』。

 「ベラトール」は、近年ベンソン・ヘンダーソンやローリー・マクドナルドなど現役UFCファイターの引き抜きに成功、その他にも日本でも戦ったメルヴィン・マヌーフなどに代表されるワールドクラスのラインナップが整いつつある。

 そんな「ベラトール」の今大会の見どころの一つ、日系ブラジル人ファイター、ゴイチ・ヤマウチと鉄人2世、ライアン・クートゥアのカードを紹介しよう。

 ゴイチ・ヤマウチ、日本の格闘ファンには昨年『Bellator144』で、元パンクラス・ライト級王者のISAOの「ベラトール」初に一本勝ちした「謎の日系ブラジル人」というやや情報不足の印象もあったが、長年「ベラトール」で活躍して来た実力派ファイターの一人だ。

 生まれは愛知県安城市、3歳から移り住んだパラナ州クリチバで育ち9歳から叔父にブラジリアン柔術の指導を受け、ムエタイ、ボクシング、レスリングなど様々な格闘技を学んだ。

 まだ23歳と若いが、14歳でアマチュアボクシングの地域王者、翌年にはアマチュアでMMAデビューと格闘キャリアが10年を超えるベテランで、これまでのMMA戦績は22戦19勝3敗。そのうち15勝はサブミッションでの勝利と柔術をベースにしたファイトスタイルで勝利を重ねてきた。今回フェザー級からライト級へと階級を上げての初戦となる。

 一方のライアン・クートゥアは、UFCスーパースターの一人「鉄人」ことランディ・クートゥアの長男。2010年から「ストライクフォース」でデビューし順調に勝ちを重ねて来たものの、2013年のストライクフォースのUFCとの合併後、2連敗を喫しリリース。2014年からこの『ベラトール』を主戦場にしているが2連勝の後、今年1月のパトリッキー・フレイレ戦で強烈なパンチに沈み衝撃のKO負けを喫して以来9ヶ月ぶりのリング復帰となる。

 ヤマウチ、クートゥア共に前試合敗戦からの復帰戦となるこのカード。「ベラトール」のライト級といえば現UFCライト級王者のエディ・アルバレスと、同じくUFCへ移籍したウィル・ブルックス、そして現王者のマイケル・チャンドラーの3人が持ち回りのようにタイトルを保持し続けた「絶対王者枠」という印象があるだけに、この2人の対戦結果が今後のタイトル挑戦権を巡る戦いになることも大いに予想される。

 「ベラトール162」ではメインカードにロシアを代表するミドル級ファイター、アレキサンダー・シュレメンコとUFCで人気を博したケンドール・グローブのメインカードや、「RIZIN」などでも活躍している加藤久輝とAJ・マシューズの対戦カードなど日本に縁のあるカードが用意されている。

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