今年、2017年は新日本プロレスにとって旗揚げ45周年の記念イヤーとなる。旗揚げ戦が開催されたのは1972年3月6日、大田区体育館。今年、同じ3月6日に、旗揚げ会場が改修された大田区総合体育館で『旗揚げ記念日』と題したビッグマッチが開催される。
この大会で実現するのが、「NJPW旗揚げ45周年記念試合」オカダ・カズチカとタイガーマスクWの一戦だ。
オカダは、言わずと知れた現在の新日本の“顔”にしてIWGPヘビー級チャンピオン。1月4日の東京ドーム大会ではケニー・オメガを相手に45分を超える死闘を展開。そのハイレベルな攻防は、世界中のファン、メディア、さらにはレスラーたちからも絶賛された。
IWGPヘビー級選手権試合 王者 オカダ・カズチカ vs 挑戦者 ケニー・オメガ
2月5日の札幌大会では、新日本マットにカムバックを果たした鈴木みのるを相手に防衛戦。この試合も40分超えのロングマッチとなり、鈴木による徹底した足殺しに苦しめられたが、必殺のレインメーカーでタイトルを守りきった。
IWGPヘビー級無差別級選手権試合 王者 オカダ・カズチカ vs 挑戦者 鈴木みのる
相手によって試合展開を変えながら、確実に観客を満足させるオカダには、いまや“名王者”としての風格すら漂う。そんなオカダが対戦相手として指名したのが、タイガーマスクWだった。
放送中のアニメの主人公がそのまま現実のリングにも登場しているタイガーマスクW。オカダとの試合はノンタイトル戦で、いわば“本筋”とは違うものなのだが、だからこそ実現した、旗揚げ記念日ならではのドリームマッチだと言える。
テレビアニメ「タイガーマスクW」スペシャルマッチ タイガーマスクW vs タイガー・ザ・ダーク
何より、オカダが自ら指名したということは、タイガーマスクWの実力を高く評価しているということ。実際、正体不明とされているタイガーマスクWだが、その動きを見る限り相当な力量の持ち主であることは間違いない。その動きの鮮やかさ、ときおり見せる危険な技の狂気性など、その正体はプロレスファンなら誰もが知る名選手だという噂もあるだけに、オカダとの対戦は楽しみだ。
タイガーマスクといえば、大ブームを巻き起こした初代をはじめ、新日本プロレスの歴史には欠かせない存在。その最新バージョンであるタイガーマスクWがIWGP王者のオカダと対戦する。まさに旗揚げ45周年を祝うにふさわしい顔合わせだ。