全日本プロレス、Jr.ヘビー級のリーグ戦『Jr.BATTLE OF GROLY』が、2月17日の後楽園ホール大会で開幕する。

 三冠王者・宮原健斗の躍進や他団体選手の効果的な起用でファンの熱気を高めている現在の全日本プロレス。Jr.ヘビー級も個性的なメンバーが揃っているだけに、楽しみなリーグ戦だ。

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(DDTでも王座防衛に成功した石井慧介。王者として優勝を果たせるか。)

 現在の世界Jr.ヘビー級王者は、DDT所属の石井慧介。昨年11月の両国大会で盟友・高尾蒼馬に勝って戴冠を果たすと、順調に防衛を重ねてきた。

「リーグ戦も、チャンピオンとしてベルトに恥じない闘いをしないと」と言う石井。しかし石井が出場するAブロックには強敵がひしめき、さながら“石井包囲網”の様相だ。

 今や全日本Jr.の象徴とも言える青木篤史。総合格闘技のバックボーンを持つデスマッチファイター・竹田誠志。今年、全日本に入団した岩本煌史のパワフルな闘いぶりと切れ味鋭い投げ技“孤高の芸術”も要注意だ。さらに、各団体のJr.戦線で活躍してきたベテラン・田中稔も登場。世界Jr.のベルトを狙っているという。

 石井によれば、過去、青木と竹田には負けており、田中と岩本はシングル初対決。つまり今回のリーグ戦では「まだ勝ったことのない相手」とばかり対戦することになる。Aブロック1位が誰になるのかは、かなり混沌とした状況だと言わざるを得ない。

 Bブロックも個性派揃い。中島洋平、青柳優馬の全日本勢はDDTに流出したベルトを取り戻すためにも優勝したいところだろう。インディー戦線を沸かせるHEAT-UPの田村和宏、変幻自在にも程があるファイトスタイルの持ち主・丸山敦も油断できない存在だ。

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(所属するパンクラスのケージで激勝、リーグ戦に弾みをつけた佐藤光留。)

 そんな中、昨年準優勝の佐藤光留は2月5日、パンクラスでMMA(総合格闘技)の試合を行ない、パンチでTKO勝利。相手は120kgを超える巨漢だったが「プロレスでは横綱(曙)ともやってますからね」と佐藤。この勝ちで「リーグ戦に弾みがついた」とも。

「この結果(MMAでの勝利)っていうのは、他の選手は持ってないものじゃないですか」

 MMAもできる、勝てる。他の選手にこれができるか。そんな勲章をとプライド引っさげて、リーグ戦に臨むということだ。「それが俺のプロレスなんです」と佐藤。

 こうして見てみると、石井、佐藤に注目したいものの図抜けた優勝候補はいないと言える今回のリーグ戦。2.17後楽園では石井vs田中、岩本vs竹田という顔合わせも。2月26日、大阪での最終戦まで、順位がめまぐるしく入れ替わる展開になりそうだ。

文・橋本宗洋

新日本プロレス2016.11.5 大阪大会 | AbemaTV
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2016年11月5日 大阪大会
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