必然のリマッチだ。現地時間3月4日、米国ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催される『UFC209』のメインイベントは、タイロン・ウッドリーvsスティーブン・トンプソン。UFC世界ウェルター級タイトルマッチである。
両者は昨年11月にも対戦し、その時はドロー。再戦が行なわれることを、ファンも本人たちも望んでいたことだろう。ウッドリーはこれが2度目の防衛戦。つまり王者としてはまだはっきりとした勝利がない状態だけに、得意の右パンチを炸裂させたいところ。
対するトンプソンは、元キックボクシングの世界王者。やはり打撃を得意としており、MMAでの敗戦はわずか一つ。勝利の半分がKO、TKOというストライカーだ。一度、対戦していることが試合にどう影響するかもポイントになってくるははず。前回の試合で得た感触を活かして闘うのか、それとも裏をかくのか。両陣営の読み合い、作戦も興味深い。どちらかの戦略がはまれば、短時間での決着もあるかもしれないのがMMAの面白いところでもある。
勝つのは王者として軌道に乗りたいウッドリーか。それとも新王者の誕生か。期待されるのは、もちろん完全決着だ。