2月25日に代々木第二体育館で開催される「K-1初代ライト級王座決定トーナメント」を前に出場する選手8人がトーナメントの展望を語った。質疑応答での「決勝で誰と対戦したいか?」という質問から、今回のトーナメントの勢力図が垣間見えた。

■各選手の回答は以下の通り

谷山俊樹「ゴンナパー選手ですね。僕はタイ人慣れしているので色々攻略できるんじゃないかと言う意味で決勝で対戦したい、あと(卜部)功也選手ともやりたいです。」

クリスチャン・スペトゥク「誰でも良いです、自分が決勝に上がることが重要」

佐々木大蔵「隣りにいる功也と最高の舞台で対戦したい」

ウェイ・ルイ「卜部功也選手と対戦したい。中日の対戦ということで注目を浴びると思う」

卜部功也「世界的にも評価の高いウェイ・ルイか、いま大蔵に指名されたので、ここでしかやるチャンスは無いと思うので(佐々木)大蔵ともやりたい」

ゴンナパー・ウィラサクレック「決勝は誰と当たってもいいです」

平本蓮「誰とやってもぶっ倒します」

ブリース・デルバール「どんな相手でも向かっていきますが、ウェイ・ルイとやりたい」

ここで多くの選手が対戦相手として挙げたのが中国のウェイ・ルイという選手。これまでの戦績は40戦38勝(10KO)2敗と圧倒的な勝率を誇る。近年では中国を中心に3月にはブラジルでも開催されるキックイベント「GLORY OF HEROES」に参戦し、中村敏射や潘隆成、さらにヨーロッパやタイの相手を次々と撃破してきた。

日本でもお馴染みになった同門の中国人ファイター、ユンチーが「自分より10倍強い」と発言し俄然このトーナメントのダークホースとして注目を浴びているが、本人は「ユンチーがそう言ってくれるのは嬉しいですが、階級が違うので。ただ彼よりも経験がありますし、試合をコントロールする能力は上回っていると思います。ファンの皆さんにはパンチのテクニックを見て貰いたいと思います」と冷静にコメント。

「日本人キラー」として恐れられているゴンナパー・ウィラサクレックと卜部功也戦が「実質の決勝戦」との下馬評もちらほら聞こえてくるが、両選手が1回戦で潰し合いになるトーナメントの展開が十分に考えられるライト級トーナメント。多くの選手が「決勝の対戦相手」もしくは「対戦したい相手」に挙げるウェイ・ルイは台風の目になるかもしれない。

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K-1初代ライト級王座決定トーナメント