【フリースタイルダンジョン】隠れモンスターSIMON JAP！「お前を殺しに来た／灯しに来た／奇跡起こしに来た」

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フリースタイルダンジョン、サード・シーズンREC4-3。ヒップホップ／レゲエを中心としたハコとして90年代から数々のパーティが開催され、ISSUGIらによるDOWN NORTH CAMP勢など、アンダーグラウンドの良質なイヴェントが見られる信頼のクラブである池袋「BED」。

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そこで出会った焚巻／RAIZEN／SHAKUによって結成されたのが、今回のチャレンジャーであるチーム「nodus」。ダンジョンのファースト・シーズンで初めて般若を引っ張り出し、ダンジョン人気を一気に高めた焚巻を筆頭に、「革醒-KAKUSEI-」や「夢のつづき」「NODUS」などのリリースを持ち池袋をレペゼンするRAIZEN、アルバム「9 FIELDS」をリリースするSHAKUで結成されたこのチーム。その意味では、リリース・アーティストとしての活動が中心のRAIZEN、SHAKUがどのようなバトルを見せるのか、そして焚巻が再び般若を登場させるのかに期待が集まる。

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1stステージのバトルは「1on1」。チャレンジャーからRAIZEN、モンスターからはCHICO CARLITOが登場。「お前がやってるHIPHOPはどんな風？／乗ったなお前バトルブーム」というRAIZENの言葉に対して、「俺のHIPHOPはどんなもの？バトルのブームに乗った？違ぇよ使ってんだよ／これ使って成り上がってんだよ」というCHICOの言葉は、バトル「ブーム」に対してどうラッパーはアプローチするかという一つの解答だろう。

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また、RAIZENの「面倒クセェ事もいっぱいあるよな／でもストリートに面目ねえ言葉は絶対に吐かねえ」という言葉に、「ストリート／またその向こうのストリートにも幸があるように／（手錠のハンドサインをしながら）もう誰もいなくならないように／そう思ってステージに立つんだろHomie」という返しは、「ストリート」と「ストリートのその先」を表現した見事な切り返しだった。結果は3:2でCHICO CARLITOの勝利。

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2ndラウンドに入ると「バトルブーム／またテレビ観ながらあーだこーだ批判すんのは簡単だが／このステージに立たなきゃ何も分かんねぇから」と、RAIZENの言葉に変化が生まれたのが非常に興味深い。そして「夢の続きを歌うんだろ／俺とおまえとそしてその仲間たち」というCHICOの言葉など、お互いの言葉がどんどん熱を帯び、魂の言葉になっていく2ndラウンドは、まさしく「セッション」として展開していった。結果は4：1でCHICOの勝利。チーム「nodus」はステージを降りた。

この日二組目のチャレンジャーは「MORE MAN￥MORE」。このチームはUMB沖縄予選の優勝などの戦歴を持ち、ファースト・シーズンにも登場したD.D.Sを筆頭に、D.D.Sと共にユニット：N.E.Nを結成しアルバム「N.E.N」をリリースする他、UMB広島予選での優勝などのキャリアを持つMULBE、UMB岡山予選で3回の優勝の他、ソロ作「紅桜」や、J-REXXXとのユニット：タイマンチーズなど、幅広い動きとシーンからの高いプロップを集める紅桜で構成された。

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彼らに与えられたバトル形式は「1on1」。そして彼らを迎え撃つモンスターはSIMON JAP。D.D.S VS SIMON JAPの戦いは、「お前の事をリスペクトしてんだよ／このビッグゲストがここに来た／お前を殺しに来た／灯しに来た／奇跡起こしに来た」と一語一語を叩きつけるSIMON JAP。対するD.D.Sも独特のだみ声で「ハイレベルに行くとか行ってるのに／その後にお前殺すぞ（では話が通じない）」と切り返す。結果はSIMON JAPのクリティカル勝利。……だが完全燃焼とは言いづらいバトルであり、そしてMULBE／紅桜の登場が無いのはもったいなさ過ぎる！！