今年1月、CIAが1200万ページにわたる"秘密文書"をウェブサイトで公開した。文書には「スターゲイト・プロジェクト」という、CIAが"超能力者"をスパイとして使っていたという衝撃の内容が記されていた。
CIA職員とも交流があるという大野和基氏によれば、「1970年代冷戦真っ只中のソ連に対するアメリカのスパイ活動の中で衛星の能力が足りなかったので、遠くのものを透視する力がある人を探そうということになった」のだという。
なぜ、CIAはこの時期にスターゲイト・プロジェクトに関する報告書を公開したのだろうか。
大野氏によると、アメリカ国内での「知る権利」が関わっているといい、「Freedom of Information Act=情報公開法(1996年に電子文書情報公開法に改正)」という、一般市民が行政機関の保有する情報にアクセスできる法律があることで、こうした文書が世に出ると説明。公開のタイミングについては「トランプ氏への"おとなしくしなさい"という牽制かも」と推測した。
プロジェクトでは、水星や木星の風景を遠隔透視したと言われたインゴ・スワン氏や、日本でもゆかりのあるユリ・ゲラー氏のテストが行われたという。
今から40年前、日本のテレビに突如現れ、"スプーン曲げ"で超能力ブームを巻き起こしたユリ・ゲラー氏。テストはCIAが委託した大学教授や研究機関の職員に囲まれたユリゲラー氏が、スタッフが持つ封筒の中の紙にどんなイラストが描かれているか透視で当てるというものや、ボールの入ったステンレスの器を当てるといったものだったという。当初ユリ・ゲラー氏の能力を疑っていたCIAだったが、全てのテストで透視を成功させたため、「スパイの道具として彼の能力を使おう」という結論に達したようだ。
CIAは実験についての報告は行ったものの、遠隔透視能力によってどのような情報を得たのかことについては公開していない。ユリ・ゲラー氏は「彼らと長い期間にわたって働いてきたから、彼らが電話や文書を公開したのは非常に驚いた。ただこれらの文書は氷山の一角にすぎない」とコメントしている。
さらに同氏は「こんなこともあった」と驚きの出来事を語り始めた。「ウィリアム・ケイシー元CIA長官が私に電話をかけてきて、実験をした。彼はバージニア州ラングレーから電話をかけ、私はコネチカット州スタンフォードにいた。彼が今手に何を持っているのか聞いてきたので私は目を閉じ、『あなたはアイボリーの柄がついた白のナイフを持っている』と答えた。彼はその通りと言って電話を切った」。
そして「彼らは今でもトップシークレットで、そのスパイ行為を行っている。スターゲイト・プロジェクトは無くならない。様々に名前を変えて、いくつも秘密裏に遂行している」と明かした。(AbemaTV/AbemaPrimeより)