新日本プロレス、春の大一番と言えるトーナメント『NEW JAPAN CUP 2017』が、3月11日の愛知県体育館大会からスタートする。
トーナメントは3.11愛知大会と3月12日の兵庫(尼崎)・ベイコム総合体育館で一回戦が行なわれ、2回戦4試合は3.13福井県産業会館、3.14滋賀県立文化産業交流会館、3.15長野・松本平広域公園体育館、3.17埼玉・所沢市民体育館で各1試合を実施。
続いて準決勝は3月19日の静岡・アクトシティ浜松大会。そして決勝戦が3月20日、新潟のアオーレ長岡で行なわれる。例年同様、トーナメント優勝者はIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級いずれかのタイトルへの挑戦権を自身で選択し、獲得することができる。
■新日本プロレスのエース・棚橋弘至とEVILが初対決
そのタイトルマッチが行なわれるのは4月9日の両国国技館大会。優勝者がどのタイトルに挑戦するのかも含めて、新日本の“現在進行形”、その流れを作っていく重要なトーナメントがNEW JAPAN CUPだと言えるだろう。
3.11愛知大会での1回戦・前半ブロックで注目されるのは、新日本のエース・棚橋弘至とEVILの激突。両者はこれが初対決となる。
EVILといえば、現在の新日本マットで最も勢いのあるユニットLIJ(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)の一員。内藤哲也とともにリングを席巻してきた。
一方の棚橋は、長年にわたって新日本を牽引してきたが、今年の1.4東京ドーム大会では内藤とのインターコンチネンタル王座戦で敗退。昨年の1.4ドームではオカダ・カズチカ戦でIWGPヘビー級王座奪還に失敗しているだけに、ここで巻き返しをしたいところだろう。勢いに乗るEVILか、棚橋のエースとしての意地か。この試合の結果が優勝の行方を大きく左右しそうだ。
また、同じブロックではマイケル・エルガンvsバッドラック・ファレの大型外国人対決も実現する。お互いパワフルな攻撃に定評があるだけに、トーナメントでも最高のド迫力マッチとなるはず。さらに矢野通vsタマ・トンガ、本間朋晃vsタンガ・ロアも決定。
これまでも一瞬の隙を突いた急所攻撃と丸め込みで数々の番狂わせを演じてきた矢野。今回のトーナメントでも“要注意人物”だ。タマ・トンガとトンガ・ロアは実の兄弟。ともに勝ち進めば準決勝で激突する可能性もある。
エースから伏兵まで、多彩な面々が1回戦で激突する愛知大会。今年のNEW JAPAN CUPは、ここから始まる。