IWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級いずれかのタイトルに優勝者が挑戦できる新日本プロレスのトーナメント『NEW JAPAN CUP 2017』の1回戦・後半ブロックが、3月12日の兵庫(尼崎)のベイコム総合体育館で開催される。
その組み合わせは、以下の4カード。
- 柴田勝頼vs鈴木みのる
- ジュース・ロビンソンvs高橋裕二郎
- 石井智宏vsケニー・オメガ
- YOSHI-HASHIvsSANADA
どの試合も刺激的な顔合わせだが、とりわけ“危険な匂い”がするのは柴田とみのるの激突だ。新日本でデビューしながら退団し、総合格闘技の道を進んだという共通点もある両者。だからこそ、なのかプロレスへの強いこだわりと愛着も感じられ、その独自の存在感を愛するファンは多い。
新日本プロレスに復帰後、体を張った真っ向勝負で評価を高め、NEVER無差別級のベルトも巻いた柴田。対する鈴木は、ノアでの闘いを終え、今年に入って自身が率いる鈴木軍の面々とともに新日本に戻ってきた。
いきなり実現したオカダ・カズチカとのIWGP戦は、敗れはしたものの徹底した足殺しであらためて「鈴木おそるべし」を印象づけている。
1.4東京ドーム大会でオカダと名勝負を演じたケニー・オメガもタイトル獲得を狙いトーナメント出場。1回戦の相手は石井に決まった。後退することを知らないパワフルで直線的な気迫のファイトが持ち味の石井と、必殺技「片翼の天使」に加え空中殺法も使いこなすオールラウンダーのケニー。まったくタイプが違う両者だからこそ、その激突は予測困難、かつ期待大だ。
裕二郎vsジュースの勝者は、勝ち上がっていけば“大化け”の可能性もあるだけに注目しておきたいマッチアップ。またYOSHI-HASHIとSANADAの日本人対決は、CHAOS対ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのユニット対抗戦という意味でも興味深い。
こうしてマッチメイクを見てみると、3大タイトルの王者が出場しないトーナメントでも話題が尽きない。新日本プロレスのレベルの高さ、バラエティに富んだ選手層があらためて実感できるというもの。
“負けたら終わり”のトーナメントだけに、一瞬の油断が命取りにもなりかねない闘いを制し、4.9両国国技館でのタイトルマッチ進出を果たすのは誰だ!?