1月にスタートしたテレビ朝日系列のドラマ『豆腐プロレス』が話題を呼んでいる。主演はHKT48の宮脇咲良。さらにSKE48の松井珠理奈、AKB48の向井地美音と、AKBグループのメンバーが多数、出演している。
タイトル通り、ドラマのモチーフになっているのはプロレス。宮脇演じる女子高生が、プロレスラーだった亡き父の想いを受け継ぎ、女子高生によるプロレス団体『W.I.P.(ワールド・アイドル・プロレスリング)』に参戦するというもの。
新日本プロレスの中継番組『ワールドプロレスリング』を放送するテレビ朝日だけに(どちらも土曜深夜の放送)、プロレスを題材にしたドラマへのバックアップ体制も万全。プロレスのシーンを演じるメンバーを指導するのは、ミラノコレクションA.T.や下田美馬といった一流レスラー(元レスラー)たちだ。
「リアルアイドル×ガチプロレス」というキャッチコピーにもあるように(ガチンコという言葉は相撲・プロレスの隠語なので使用するのは微妙だが)、“本職”の指導に加えてAKBメンバーの仕事に対するモチベーションの高さ、精神力の強さはよく知られているところ。
もともと、プロレスとアイドルの世界は親和性が高くファン層が重なるとも言われており、実際にプロレスファンからアイドルファンになった男性も多いとか。その意味で、AKBメンバーによるプロレスドラマは相性抜群の組み合わせと言えそうだ。
そんなドラマに、さらなる話題性をプラスしているのが、出演するアイドルたちのプロレスへのハマりっぷり。珠理奈たちは1月4日の新日本プロレス・東京ドーム大会を観戦。
特に珠理奈は熱狂的なプロレスファンと化しており、Twitterでも連日のようにプロレスについてツイート中。過去の名勝負映像も男女問わずチェックするなど、熱心かつ貪欲にプロレスライフを満喫しているようだ。先日は新聞と雑誌の企画で新日本のエース・棚橋弘至への“弟子入り”と対談も実現した。
テレビでプロレスを扱う際、ファンが最も嫌がるのは、特にプロレスを好きでもない芸能人が浅い知識でバカにするようなコメントをすること。その点、AKBメンバーたちは練習に取り組む姿勢から評価されており、珠理奈の初心者としてプロレスを学んでいこうという姿勢も好感を持たれている。
プロレスファンからの評価はもちろん、これまで興味のなかった層にも“AKB効果”でプロレスをアピールできる可能性があるのが『豆腐プロレス』。その意味でも期待感は高い。