(3月8日、コーエーテクモゲームスにて行なわれた記者会見の模様。ゲーム内に各選手キャラが登場するキャンペーンも実施される)
DDTプロレスが旗揚げ20周年を記念して開催するさいたまスーパーアリーナ大会(3月20日)で、異色かつ豪華なコラボレーションが実現する。この大会の目玉企画の一つと言っていい『シブサワ・コウ35周年記念「信長の野望~俺たちの戦国~」戦国武将マッチ』だ。
これは、6人タッグマッチの出場選手がそれぞれ戦国武将に扮し、特別コスチュームで闘うというもの。以下の6人が武将としてリングに登場、対戦する。
高木三四郎=豊臣秀吉
武藤敬司=武田信玄
木高イサミ=真田幸村
vs
飯伏幸太=織田信長
秋山準=上杉謙信
関本大介=柴田勝家
(武将として意気込みを語る選手たち。基本的にこの出で立ちで試合を行うという)
人気ゲームとプロレスのコラボにとどまらず、この試合ではプロレス界を代表するレスラーたちが集結する豪華さも魅力。高木と飯伏はかつて団体の社長と所属選手という関係だったが、現在の飯伏はフリー。また全日本プロレスを離脱してWRESTLE-1を設立した武藤に対し、武藤が抜けた全日本を社長として盛り上げてきた秋山という構図もある。
3月8日には、コーエーテクモゲームスで記者会見を実施。歴史が現実に反映された対戦に、秋山は意識する相手を武藤=信玄とし「川中島を含めると今回で6回目の合戦。現世できっちり倒したい」とコメント。一方、山梨県出身で郷土の英雄に扮する武藤は「ちょっと体調が悪いんでね。武田信玄といえば影武者。当日は神無月に出てもらおうか」と笑わせた。また試合に向けての作戦も「やはり風林火山。動かざること山の如し」と語り、総ツッコミを受ける。
そんな武藤を真田幸村として支えるのは、以前からコスチュームに六文銭を使ってきた木高イサミ。「この試合を誰よりも楽しみにしている」と言うイサミはさっそく武藤を「お館様」と呼び、武藤にかわってシャイニング・ウィザードを繰り出したいとも。
織田信長となって古巣DDT登場を果たす飯伏は「信長として人を撃ちたいですね」と火縄銃をかざしてみせた。かつて「キャンプ場プロレス」でロケット花火を乱射したこともある飯伏だけに、今回もコラボマッチとはいえ狂気性を感じさせるファイトが見られるかもしれない。
そんな信長をサポートするのは大日本プロレスのトップ選手・関本大介による柴田勝家。「柴田勝家といえば勇猛果敢な武将。リングでも勇猛果敢に闘います」と語った関本は、ターゲットとして高木を指名。「豊臣にやられた柴田勝家の無念を晴らしたい」と、ここでも歴史上の因縁からリングで火花を散らすことに。
(各陣営にはセコンドとして“姫”も登場)
DDTの社長であり、インディー団体をさいたまスーパーアリーナという大会場にまで導いた高木は、まさにマット界の豊臣秀吉とも言える人物。昔から『信長の野望』をプレイしていただけに、今回のコラボマッチは「30年ごしの夢が叶いました」と感慨深げだった。
秀吉だけに、試合では頭を使った攻撃を見せたいという高木は「秀吉といえば」ということで水攻め、兵糧攻めを予告する場面も。
高木と飯伏の師弟が武将として顔を合わせる一方、飯伏と武藤は初対決。プロレスの6人タッグマッチとしてだけでも豪華絢爛なこのカードに『信長の野望』という要素が加わって、従来のプロレスとは一味違う楽しさと迫力が味わえそうだ。
文・橋本宗洋