3月11日、韓国・ソウルで開催される総合格闘技イベント「XIAOMI ROAD FC 037 XX」。今回の「ROAD FC」は全世界的に急激な成長を遂げている女子格闘家にクローズアップしたカードが注目を浴び、日本人選手も数多く出場する。
これまでアジアのMMAをリードする一角として発展してきた「ROAD FC」だが、今回は女子ファイターのみのMMAリーグ「ROAD FC XX(ダブル・エックス)」のこけら落としともいえる大会となる。本場アメリカのUFCやベラトールなどでも女子選手のタイトル戦がメインカードに昇格するなか、アジアでも「RIZIN」「ONE Championship」などが女子カードに注目する中「ROAD FC」がいち早く女子リーグ発足に手を挙げる形となった。
全14試合、メインカードは全7試合が女子による「ROAD FC XX」となるカード、日本からは、来家恵美子、しなしさとこ、華DATE、藤野恵実、原田志保の5選手が出場。
日本人率の高さからも判るとおり、「DEEP JEWELS」や「修斗」などで実績を積み、これまでのアジアの女子MMAの世界をリードして来た先駆者たちが、アジアの新勢力と対抗する、またはアジア勢もまた日本のリング縁のファイターも数多い。
風神ライカのリングネーム知られる来家恵美子は、韓国のカン・ジンヒと対戦。41歳でなお進化を続ける元キックボクシングの三冠女王が、MMAルールで昨年11月の「DEEP JEWELS」で退けたカンと再戦。前回の日本開催では難なく判定3-0で退けたライカ、今度は完全アウェイの対戦となる試合で完全決着を狙う。
同じく女子MMAファイターのパイオニアの一人、しなしさとこは元祖美女女子校生ファイター、イ・イェジと対戦。しなしもまた2年前の日本で開催されたROAD024」でイ・イェジを撃破しているが、イもここ2戦、連連勝と力を付けているだけにこの再戦で再びベテランのしなしが退けるかに注目だ。
一方で日韓の若手同士の対戦となる「DEEP JEWELSのアイドル」華DATE対「カンフープリンセス」ことイム・ソヒも大注目だ。
華DATEは前回の「ROAD」参戦でイ・イェジに敗れているだけに今回の試合でのリベンジを狙うが、「ROAD FC」が女子リーグ設立を見据えて激推ししていきたスター選手の一人「闘うラウンドガール」などルックス面での注目度はトップクラス、日韓のアイドル対決の勝者はどちらに?
藤野恵実は昨年4月の「RIZIN」で村田夏南子と対戦したロシア人選手、ナタリア・デニソヴァと対戦。村田戦ではレスリング技術に翻弄されたナタリアだが、藤野も「ストライカーで打撃がうまい選手」と警戒している。
「ROAD FC」は昔の「PRIDE」の雰囲気に似ていると語る藤野、これまで男子の大会で1~2試合だけ組まれていた女子カードが、女子だけの大会に進化していることを感慨深く語りつつも本人は、新設される「ROAD FC」の女子タイトルを視野にこの試合でナタリアを撃破することを誓っている。
今回の女子リーグ発足に合わせて「ROAD FC」側も、「DEEP JEWELS」など日本マットなどにも縁のあるUFCファイター、ハム・ソヒとの契約を発表。韓国女子格闘技最大のスターの帰還により、今後東アジアが女子MMAの激戦区として「ROAD FC XX(ダブル・エックス)」が牽引していくことになりそうだ。