3月11日、DDT事務所にて、さいたまスーパーアリーナ大会(3月20日)で行なわれる女子6人タッグマッチの記者会見が行なわれた。

(3月11日の記者会見。左から中島、里村、赤井、チェリー、アジャ、山下)

旗揚げ20周年記念の大舞台で対戦が決定したのは、里村明衣子&赤井沙希&中島翔子vsアジャ・コング&チェリー&山下実優。赤井とチェリーはDDT所属、中島と山下は東京女子プロレスの所属で、東京女子はこれまで他団体と交わっていなかったため、今回が初の“対外試合”という意味合いも。

カードが決まると「この試合にかけている」と語っていた中島は、会見でも興奮気味。チームを組む里村はとは、同じ新潟出身でもある。「今回の試合は私にとって一大事。自分の力がどこまで通用するか試したい」と語った中島だが、同時に「私は格闘技歴がなくて、闘いというものを東京女子プロレスでしか知りません。でも、今までやってきたことに誇りも自信もある」とも。

山下は「さいたまスーパーアリーナは上京してすぐライブを見に行った会場。いつか試合ができたらと思ってました。その夢が叶います」と言いつつ、レジェンドたちに加わっての試合に関しては「勝ちたい気持ちはみんな一緒だし、レスラーであることも一緒。リングの上で何を見せるかがすべてだと思います。東京女子プロレスとしても私自身としてもアピールしたい」と気合い充分だ。

赤井は里村に「レスラーになって初めて絞め落とされた」という過去があり、またアジャにも手ひどくやられているだけに、今回の試合はレスラーとしての成長を示す格好の機会。「1対5のつもりで闘いますし、狙うはアジャさんの首一つ」と宣言してみせた。逆にチェリーは「うまく連携して、力を合わせて勝ちたいです」とおとなしめのコメント。とはいえプロレスラーとしてのキャリアはDDT、DDTグループのユニオンプロレスと、出場選手の中で最も長くDDTに関わっているだけに、DDT20周年のビッグマッチには強い思い入れがあるはず。

そんな選手たちと組み、闘う里村は、センダイガールズプロレスリングの代表であり、現代の女子プロレスにおけるトップ中のトップ。東京女子プロレスの存在は知っており、中でも山下は「蹴りを使うということで」気になっていたという。しかし試合では「その蹴りがどんなものか受け止めて、その上で本物の蹴りを叩き込みたい」と厳しい言葉を投げかけた。

対するアジャは、東京女子プロレスの存在そのものは知っていたが「今も選手の名前は分からない」と言う。だが「プロレスという共通言語を持った人間がリングに上がれば、それはプロレスラー。共通言語を理解していないなら叩き潰しますけど。大事なのはリングの上で何をアピールして、どんな“自己紹介”をするか」と、知識ではなく試合ぶりで判断するという。

「東京女子プロレスを知らない人も多いでしょうし、小さい世界だと思われてるかもしれない。でも、そこには素敵な選手がたくさんいて、私もその1人です。みんなが知らない、小さい世界が意外と大きいってことを私が見せたい」

そう語ったのは中島。普段以上に注目されるビッグマッチで、東京女子プロレスの選手たちはどんなインパクトを残すか。

もちろん、里村とアジャの激突も試合の大きな見どころ。アジャは「どの試合よりも面白かったと言われたいし、私が一番だったと言われたい。さいたまスーパーアリーナを支配しますんで」と、他の試合もライバルとして意識しているようだ。

6人すべての思いが交錯する「スーパー女子プロ大戦2017」。DDTらしい異色の、そして期待度の高いマッチメイクだ。

文・橋本宗洋

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