DJ TY-KOH、KOWICHIと共に設立したFLY BOY RECORDSから、一昨年のミックステープに続く4枚目のオフィシャルアルバム「FOREVER LIVING YOUNG」をようやくリリースしたYOUNG HASTLE。「見た目二枚目、やること三枚目、これがハスバム四枚目」――そんなキャッチコピーをたずさえたアルバムには、仲間(=彼言うところのSQUAD)が居を構える川崎に拠点を移し、ますますその結束を強める彼の今が映っている。4月には青山で初のワンマンも予定される彼に聞いた。 

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――DJ TY-KOHさんはじめ活動を近くする仲間が多く住む川崎に去年引っ越したそうで。 

YOUNG HASTLE:ちょうど1年前かな、去年の2月の後半なんで。自分は駒沢に住んでたんですけど、その頃から基本的にTY-KOHの家の近くまで片道8キロぐらいピストで通って毎日メシ食ったり酒飲んでたんですよ。

――それも一つのワークアウトっていう(笑)。 

YOUNG HASTLE:そうなんですよ、有酸素運動で一石二鳥で。ピストで20分ぐらいなんでホントに超いい運動みたいな感じでやってたんですけど、ちょうど家が更新のタイミングが来て、じゃあ引っ越そうかと。溝の口にゴールドジムができたのも決め手で、これでイケると。スタジオも近いし、仲間もいるんで。 

――FLY BOY RECORDSの立ち上げもそういう関係があってこそですよね。 

YOUNG HASTLE:俺とTY-KOHがツルみ始めたのがたぶん2012の7月にセカンドアルバム出した辺からなんですけど、その1、2年後ぐらいからKOWICHIもツルむようになって、毎日遊んでるから、どうせなら一緒にやった方がウィンウィンで行けるからレーベルやろうかみたいな感じですね。 

――でも毎日会うってすごいっすね。それ自体、仲間にしてもあまりない関係だと思うんですけど。 

YOUNG HASTLE:いやスゴイっすよ。同じ釜のメシを食うっていうじゃないですか。メシを食いながらいろんな作戦をスキームできる感じでやろうっていうのがモットーでプライベートをそこに優先させてやってるんですけど、最近感じるのは、毎日会いすぎてほとんど話すことがないぐらいになってきてるっすね。 

――そうすよね(笑)。それだけ一緒にいたら近況もわかってるし。 

YOUNG HASTLE:そうなんすよ。逆に毎日一緒にいすぎて、最近たまには自分の時間が欲しいなって思うぐらい。だから夜8時、9時ぐらいに集合するまでに自分のやること終わらせるみたいな。 

――ホント、今回のアルバムに入ってる「今日もまた」や「朝寝る」で歌ってる通りですね(笑)。 

YOUNG HASTLE:ホントそうなんすよ。それで合流してメシ食って酒飲んで、そっからコンビニで酒買ってTY-KOHの部屋にたまって、飲みながらリラックスして、YOUTUBEとか見ながら朝4時、5時ぐらいに解散して、寝て、昼間に起きてジム行ったり制作したりやるべきことを終わらして、また8時、9時ぐらいに合流してメシを食って…みたいな。基本的に毎日ツルむレギュラーメンバーがTY-KOH、俺、キヨ君=K-YOなんですけど、「今日もまた feat. K-YO」も完全に、クラブでかかった時にいつも遊んでる身内がアガってくれたらいいなっていうイメージで作った身内ネタっすね。 

――あえていうととりわけTY-KOHさんとそこまで一緒にいられる理由ってどこにあると思います?

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YOUNG HASTLE:TY-KOHが同じヒップホップが好きで、価値観が一緒なんすよ。それに、ヒップホップの知識も俺より持ってて、リリックとか曲のアイディアやYOUNG HASTLEがどうあるべきかみたいなアドバイスを的確にくれる。「BLACKOUT」って曲があるんですけど、それなんかも完全にTY-KOHのアイディアなんですよ。飲み会でTY-KOHがふざけて「Vネック、ワークアウトと来たから次は日焼けの曲しかないでしょ」みたいな感じで。そういう意味で魅力を感じてますし、SO HIP HOPなんで、俺からしたら。だからTY-KOHに誘われたらなるべく行くと。恩返しとロイヤリティですね。 

――そこもまさにアルバムの曲のまんまと。そもそも今回の「FOREVER LIVING YOUNG」の制作はどのように始まったんですか? 

YOUNG HASTLE:2016の7月に金子賢さんが主催してる〈サマー・スタイル・アワード〉って大会に出たんですよ。2015年に初めて出て、もう一回出るかと3月ぐらいに決めてそっから体づくり始めて、夏前にバッチリ仕上げたんですけど、体づくりメインでやってると中々曲作りとの両立ができなくて。一日起きて、まずジム行ってバッチリしばいて帰ってくると、やっぱ疲れちゃってて。 

――(笑)そうすよね。 

YOUNG HASTLE:夏の間は我々の季節なんで、体仕上げときたいのでジム行ってキープしてて、夏が終わると逆に制作の意欲が出てきた感じ。そろそろ出さなきゃやばいなってのもあるし、集中してやってみようかみたいな感じで。 

(後編へ続く)

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YOUNG HASTLE『Forever Living Young』 

2017年3月8日(水)発売 

価格:2,400円(税別) 

■トラックリスト 

01. 4枚目 [Prod. ZOT on the WAVE] 

02. 酔ってる (feat. DJ TY-KOH & UZI) [Prod. ZOT on the WAVE] 

03. F.L.Y. [Prod. ZOT on the WAVE] 

04. 嘘つかない [Prod. MOITO] 

05. Respect Loyalty [Prod. MOITO] 

06. 支払い [Prod. MOITO] 

07. 普通じゃない (feat. DJ TY-KOH & KOWICHI) [Prod. ZOT on the WAVE] 

08. 願い (feat. Y’S) [Prod. MOITO] 

09. 今日もまた (feat. K-YO) [Prod. ZOT on the WAVE] 

10. 朝寝る [Prod. MOITO] 

11. 作る [Prod. E.C] 

12. Nobody's Perfect [Prod. DJ KENN AON] 

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