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(DDTは高速バスなどの事業を展開するグレース観光と提携。ロゴ入りのバス2台が贈られた。巡業はもちろんファンツアーなどにも使用される予定)

旗揚げ20周年記念のさいたまスーパーアリーナ大会(3月20日)に超満員の観客を動員、大成功させたDDTプロレスが、今度は東京ドーム進出を果たすことになった。

これは“大社長”高木三四郎が5年前の日本武道館大会で「20周年はドームでやる!」と宣言したことがきっかけ。そこから「どうせならDDTらしい、デタラメで面白いことがやりたい」と、ドーム内での路上プロレス開催を会場側に打診。ようやく開催の許可が出たという。

路上プロレスとは、リングを使わずに闘うDDTならではの試合・イベント形式。これまで本屋、キャンプ場、海、商店街、工場、ホームセンターなどさまざまな場所で行なわれてきた。その最新版が「ドーム内路上プロレス」というわけだ。

3月21日の会見の時点では、詳細は未定。日時もまだ決まっていないため「ドームのどこからどこまで使えるかが分からない」と高木。それでも「できれば全面使用でいきたい。マウンド、ブルペンで闘ってみたいですね。それとボイラー室」と意気込む。

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(21日の会見はバス内で実施。高木は鈴木に対戦を呼びかけた)

対戦相手は、5年前に対戦要求した鈴木みのるしか考えていないという。高木三四郎vs鈴木みのるのシングル戦ワンマッチでの開催だ。会見で、高木は「俺はすべての条件をクリアしたぞ。出てこい、鈴木みのる!」とアピール。ツイッターでもあらためて対戦要求すると、すぐさま鈴木も呼応。SNS上ではあるが対戦が決定したとアナウンスされた。

通常のドーム大会とは違う、ワンマッチのみのドーム内路上プロレス。前代未聞だけに、試合内容はもちろん観戦方法などあらゆる面が未知であり、それゆえ気になる闘いになる。

また、この日の会見ではさいたま大会でKO-D無差別級の新王者となった竹下幸之介に遠藤哲哉が挑むタイトルマッチ(4月29日、後楽園ホール)が正式決定したとあらためて発表され、両者が意気込みを語った。

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(かつての盟友だけに、会見にも緊張感が漂った竹下と遠藤)

竹下と遠藤は、かつてKO-Dタッグ王座を保持したこともあり、2人でDDTの未来を背負って立つと期待されていた。しかし昨年、遠藤が竹下に敗れたのをきっかけにヒールユニット・DAMNATION入り。その関係には亀裂が入ったままだ。

初防衛戦の相手が遠藤との運命的な対戦。「竹下vs遠藤は特別なもの」だという竹下は、挑戦要求を断るつもりだったようだ。それでも受諾したのは、ファンからの期待を感じたから。「すべて受け止める」のが王者としての責任だと考えている。

対する遠藤は「DDTの未来とか、そもそもベルトにもそんなに興味がない。俺は竹下が絶望して苦しむ顔が見たい。それだけ」とコメント。因縁の深さを感じさせた。

DDTの絶対的エース・HARASHIMAを下して戴冠した竹下が、初防衛戦で新世代の、そして永遠のライバルと激突するという、まさにドラマティックな展開。さらにドームでの路上プロレスも。20周年の集大成であるさいたま大会を終えたDDTだが、一息つく暇もなく突き進んでいくことになる。

文・橋本宗洋

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