(ライアンは「ズッ友」だというディーノだが、ベルトを譲る気はない)
3月21日、DDTの巡業バス内で行なわれた記者会見では、今後の対戦カードが次々と発表された。
3.20さいたま大会でジョーイ・ライアンを破りアイアンマンヘビーメタル級王者となった男色ディーノは、高山善廣と組んで船木誠勝&坂口征夫が持つKO-Dタッグ王座に挑戦(4.29後楽園)。その前哨戦として、4月8日の成増アクトホール大会『僕たち成増初進出になります!』でディーノvs坂口のシングルマッチが決定した。
(成増大会で対戦するディーノと坂口。両者のシングル戦は久々となります)
ディーノと坂口の一騎打ちは、坂口が初めてKING OF DDTトーナメントに参戦したとき以来。「今年は5年目。いい意味での原点回帰になります」と坂口はコメント。ディーノはそんな坂口や鶴見亜門GM、記者からの「~になります」、「~になりますか?」という言葉に敏感に反応。「征夫ちゃん、“ゲイになります”って言うんじゃないですか」と振ってみるも、これは失敗に。
またディーノは、さいたま大会で闘ったライアンと意気投合したものの「フレンドなんだからベルトもシェアしよう」という提案は拒否。乱闘に発展したことから、3月26日の大阪・平野区民ホールでリマッチが行なわれることに。ライアンは大会翌日に帰国するため、ベルト海外流失の危機。「なんとしても不透明決着で」というディーノの狙いは達成されるか。
(試練の一戦を迎えることになったNωA。対する入江&ライアン&ベイリーはNWA(ニュー・レスラーズ・アメリカ)を名乗る)
また3月25日の横浜ラジアントホール大会では、KO-D6人タッグ王者のNωA(勝俣瞬馬&MAO&大石真翔)が初防衛戦を行なうことに。相手は入江茂弘&ジョーイ・ライアン&マイク・ベイリー。入江も北米武者修行を経験してきただけに、世界基準のトリオと言える。「大和魂を持ったカナダ生まれのアメリカンレスラー」を名乗るこのチームがNωAと対戦することになったのは、アイドルとしても活動するNωAがタイトル獲得に「アルバムを出したい」、「ベルトを持って単独ライブを」と浮かれていたことに亜門GMが「天狗かお前ら!」とブチ切れたため。「ももクロもアプガも、アイドルは試練を乗り越えるもんだろ」という理由から、強豪チームとの試練の防衛戦が決定した。入江は自分たちが勝った場合、NωA勢には2度と歌もダンスもさせないと宣言。
(この日もカリスマ独自の世界観が展開。なお4.14新宿大会では石川修司&マッド・ポーリーvs関本大介&佐藤耕平の大型タッグ対決も決定)
葛西純とのハードコアマッチを制してエクストリーム級王者となった“カリスマ”こと佐々木大輔の初防衛戦は「やりたくない」、「やるならできるだけ弱いヤツと」という佐々木の主張が認められず、結局4月14日の新宿FACE大会で行なわれることが決定。この日は佐々木率いるユニット・DAMNATIONの自主興行となる。
対戦相手は、佐々木の要望で一般公募することに。相手はレスラーに限らず「素人でもいい」とのこと。希望者は住所・氏名・年齢・職業・連絡先・タイトル挑戦への思いと希望するルールを明記してDDT事務所「エクストリーム級王座挑戦者募集係」まで応募してほしいとGM。なお、佐々木によれば受け付けるのは葉書のみ。メール、封書は不可となる(絵葉書は可)。
挑戦者はこの葉書による選考のみで決定すると佐々木。「不安はない。逆に楽しみ」だというから、我こそはという人はぜひ応募を。なお、対戦相手は3.25横浜大会で発表されるため、ハガキは24日必着。速達での応募が望まれる。ナインティナインのオールナイトニッポンを思わせる葉書限定募集。“職人”が挑戦者に指名される可能性もあるかもしれない。
文・橋本宗洋