3月24日に開催される修斗・後楽園ホール大会のメインイベントが、石橋佳大vs佐藤将光の環太平洋バンタム級チャンピオンシップに決定した。
王者・石橋は昨年の修斗MVP。またタイトルを獲得した岡田遼戦がベストバウトにも選出されている。対戦相手から「激闘になったら石橋選手のペース」と言われるほどの“激闘型”ファイターだ。そんな石橋に挑む佐藤は、坂口征夫率いる坂口道場一族の選手。現在3連勝中で、祖根寿麻をとの挑戦者決定戦を制してチャンピオンシップ進出を決めた。
ここで相手を試合続行不能に追い込んだのはヒジ打ち。打撃を得意とする佐藤だけに、一発で試合を終わらせる可能性もある。それとも、石橋がまたも激闘に持ち込むか。石橋は以前から「佐藤選手とはいずれ闘うことになると思ってました」と語っており、互いにどんな攻略法を見出しているかも気になるところだ。
セミファイナルでは、フライ級の新世代ファイター対決が実現する。田丸匠は世界4位。2015年の新人王トーナメントMVPで、昨年は元世界王者にしてUFC参戦経験もある漆谷康宏に一本勝ちを収めている。
対する世界2位の覇彌斗は、今年1月の後楽園大会でパンクラス、DEEPでチャンピオンになっているビッグネーム・前田吉朗を下し評価を上げた。
覇彌斗のアピールによって実現することになったこの一戦。勝てば、もちろん世界王者・扇久保博正との対戦も見えてくる。こうした若くイキのいいファイターが登場してくるところも、修斗の大きな魅力だ。
RIZINでGP開催が予定されているように、フライ級は日本人の層が厚く、それだけ激戦区。RIZINも修斗フライ級には注目しているという。その意味では、この覇彌斗vs田丸は未来のスター候補同士の対戦だとも言えるだろう。
他にも清水清隆、井上学のベテラン勢が出場するなど、やはりフライ級戦線は見逃せない試合の連続。修斗でのタイトル争いはもちろん、修斗からUFCへ、あるいは修斗からRIZINへというストーリーを追うのも面白い。総合格闘技の老舗である修斗には、それだけハイレベルな選手が揃っているのだ。