未だ解決策が見えない「豊洲市場移転問題」。都市経済学者の井口典夫・青山学院大学教授は、豊洲には築地市場を移転させず、再開発すべきだと主張している。
井口教授は「築地というのは食文化をいろいろな人にアピールする場所。豊洲に持っていってしまって本当に良いのか。例えば横浜中華街もそうですが、食文化というのは、街の賑わいの中にあって初めてアピールできる。人の喧騒から離れたところに持っていくということ自体が非常に問題」と指摘。
「もともと築地市場は非常に狭いところなので、開発を上手くやりきれないのではというのが移転の話の中で出ていた。ただ、高さを利用できるところなので、空中権を他に移すことによって得た資金を使って今の雰囲気を上手く残しながら開発していくこともできる。やっぱり築地は現在の位置で、豊洲は豊洲の魅力が一番生きるような形で、将来を描くというのが良いのではないか」と話している。(Abema One Minute Newsより)