UFCチャンピオンのコナー・マクレガーとフロイド・メイウェザー・ジュニアのドリームカードの可能性が高まる中、ボクサーから次々とMMAファイターとの対戦の望むコメントが出始めている。
ミドル級からヘビー級まで4階級を制した48歳のロイ・ジョーンズ・ジュニアは、アンデウソン・シウバとの対戦を希望、MMAファイターのカブ・スワンソンは元スーパーライトとウェルター2階級制覇のポール・マリナッジを指名という具合に、各々が垣根を超えた対戦指名で話題を集めているが、今度は元IBO/WBC世界ライト級王者のジャン・パスカルが、ニック・ディアスを対戦相手に指名した。
ジャン・パスカルはTMZスポーツの取材に「UFCの選手たちがボクシングでも適応できると言っているが、結果は見れたものにはならないと思う。ニック・ディアスなんかは、大ホラをふいているが、彼には俺みたいに物申す奴がいないみたいだしね」と批判、ニック・ディアスを名指しで非難した。
34歳になるパスカルは地元カナダでは英雄的なボクサーとして今でも現役として高い人気を誇るが、ここ2年セルゲイ・コバレフとのWBAとWBOタイトル戦で2連敗しキャリアとしては曲がり角を迎えている。自身がプロモーターという意味で総合格闘技とのミックスマッチを地元のモントリオールで行うことで興行収入を得たいという意図も見え隠れする。
「ボクシングはアートだ、ディアスはレッドネックの国(アメリカを侮蔑する意味合い)から出てきて勝負できるか?」「ニック・ディアスはタイトル保持者でもないから、ボクサーを倒せるか否か?シンプルな話。でも彼は臆病者だし、真の男でもファイターでもないだろう」と、とにかく挑発を続ける元ボクシング世界王者だが、シウバ同様UFCのデイナ・ホワイト代表は、ボクシングとのミックスマッチには消極的な姿勢を貫いている、「マクレガー対メイウェザー」が実現するとトリガーのようにボクシング対MMAというカードが浮上する可能性もあるだけに、果たしてこの対戦実現するのか注目である。