「あの曲のあの歌詞がいいよね！」「どん底のとき、この歌が救ってくれた…」など、人は誰しも心の中にそんな歌があるのではないだろうか。
今回の「小松靖のモノノフモード」は、「ももクロで歌詞がすごい3曲」をテーマに展開。「ももクロって心にくる歌が多いですよね」と語る小松アナは、ももクロのどの曲の、どんな歌詞に胸を熱くさせているのだろう。
「逃げずに挑戦しようぜ！」と背中を押してくれる
小松：まずは「CONTRADICTION」の話を。
--作詞は前田たかひろさん。他にも、ももクロの「DNA狂詩曲」「My Dear Fellow」を作詞されております。小松さんが「ももクロで聴くと元気になる3曲」の中でも選んだ作詞家さんです。
小松：「コントラ」はざっくり言うと、「逃げずに挑戦しようぜ！」って気持ちが歌われていると思うんです。多くの人がももクロの歌を支持する理由に、「元気になる」だとか「勇気をもらえる」っていうのがありますよね。”色恋”をテーマにした曲は、あんまりないような…。
--そうですね。「色恋」というよりは、「大きな愛」みたいなものを感じることが多いです。
小松：うんうん。ももクロはアイドル活動を通じて、曲の中にあるメッセージを体現していると思うんですよ。「コントラ」は特にそれがガチッとはまってる例なんだと思います。だからライブで披露されたとき、客席がものすごい盛り上がりをみせるんだと。生きていく上で、誰しも迷いや葛藤ってあるじゃないですか。そういう鬱屈としたものが浄化できる場所なのかな。
--そうかもしれないですね。
小松：メンバーが歌詞を書いているわけではないんだけど、「この娘たちが歌うとこんなに説得力を持つんだな」って感じるんです。空々しくないというか、歌が絵空事ではないんですよね。中でもここの歌詞が1番好きで…
--マジョリティに埋もれる事ない
--鼓動はガチタテノリ
--信じる道ならば
--手をぬいてちゃダメさ
「いいんだよ。今、自分が信じてる道を突き進め」と背中を押してくれるんです。
--なるほど。
小松：なんか私、悩みごとでもあるのかな？
--そこまではなんとも（笑）。ただ、小松さんが「活動の中でメッセージを体現してる」と仰ってたように、ももクロの良いところって歌の中に彼女たちが存在しているところだと思うんです。自分たちの活動を反射させた応援歌なんですよね。だからこそ説得力があるんだと思うし、かつ押し付けがましさも感じません。
小松：おっ！ 良いこと言いますね。
--いえいえ。
小松：…。
--？
小松：もしかして、モノノフですか？
--……。
小松：？？
--………しおりんのファンです。
小松：（笑）。いいですね。そういうの、出していきましょう。
この曲はまさに5人そのもの
小松：次の曲は深いですよ。深すぎてちょっとコメントに迷ってしまう…。そのくらい、「灰とダイヤモンド」はすごい曲です。
--作詞は只野菜摘さんが担当されてます。これはなんとも言えない壮大さがありますよね。
小松：彼女たちの人生を描いているんだと。
--一緒にいない私たちなんて二度と
--想像もできないよ
--ぶつかりながらも ここにいる奇跡が
--偶然じゃない すてきな意味があるんだ
この部分なんか正にももクロそのものですよね。聴いていると5人のこれまでを重ねあわせちゃうんですよ。アルバムの最後を飾るのに相応しい曲だと思うし、ライブの終盤で歌われることが多いことも納得です。
--そうですね。ヒャダイン（前山田健一さん）が作った美しいサウンドがまた感動を呼びますよね。
小松：私的なことが描かれつつも、そこにはちゃんと普遍性があって。5人が力強く語りかけてくれる言葉は、「コントラ」とはまた違うアプローチで、私を鼓舞してくれるんです。
--終盤、間奏明けの大サビから”パッ”と視界が広がる感じも見事です。
小松：ステージ上で彼女たちが目をあわせながら歌っている姿は、これ以上なくグッときますよね。「何度もうまれかわってる」とか「輪廻」とかすごい歌詞…。そして次に発表されたシングル曲が「GOUNN」っていうね。
--同じく只野さんが作詞されていて、”対となる曲”と話題になりましたね。
小松：うん。とにかく、「灰ダイ」は彼女たちの人生そのもの、そう感じます。
恋してるときに聞いたらやっべぇ
小松：もしかしたら「ももクロの歌詞がすごい3曲って企画で、これを選ぶのは鉄板すぎる。全然サプライズ感ないよ」って言われるかもしれないです。けどね、やっぱり「走れ！」はすごい曲だなって思いました。今朝、犬の散歩をしながら、聞いていたんですけど、軽い啓示を受けた気持ちになりました。
--あはは（笑）。それ、なんだか「走れ！」が挿入歌として起用された映画「モテキ」でのシーンとリンクする部分がありますね。作詞はINFLAVAさんです。
小松：「やっぱり神曲だわぁ！」って、本当に駆け出したくなった（笑）。ももクロって「ラブソングが少ないアイドル」って話を先にしましたが、この曲には恋愛の要素を強く感じます。私の解釈としては単純に「恋してるときにこれ聞いたらやっべぇわ」ということです。「どんだけ胸キュンソングなんだ！」と。また、彼女達の「好きだ」って気持ちを歌う姿は、ものすごく爽やかなんですよ。湿っぽさなど微塵もなくって。
--心弾む気持ちを表現するのに十分すぎるほど、軽快な曲調ですよね。
小松：そうですね。また、パフォーマンスしている姿がひたむきなんですよね。珍しくももクロの曲でキュンキュンしてしまう曲です。繰り返しますが、彼女たちの良いところがギュッと凝縮された神曲ですよ、これ。
「小松靖が選んだももクロで歌詞がすごい3曲」
・「CONTRADICTION」
作詞：前田たかひろ
2011年7月27日リリース 1stアルバム「バトル アンド ロマンス」[初回限定盤A][初回限定盤B]収録曲
・「灰とダイヤモンド」
作詞：只野菜摘
2013年4月10日リリース 2ndアルバム「5TH DIMENSION」[
初回盤A][初回盤B]収録曲
・「走れ！」
作詞：INFLAVA
2013年6月5日リリース ファーストふるアルバム「入口のない出口」[初回限定盤A][初回限定盤B][通常盤]収録曲
第六回目 完
今回は小松さんが選ぶ「ももクロで歌詞がすごい3曲」をテーマにお送りしました。きっとモノノフのみなさんもそれぞれ心にくる曲がありますよね。「自分だったらどの曲を選ぶだろう？」とちょっとでも考えていただければ幸いです。次回、第7弾は小松さんが選ぶ「ももクロのすげーMV3曲」！ 銀座線の中でMVを観ていたら、うっかり乗り過ごしてしまったという最高の作品とは？ 公開をお楽しみに～！（テキスト：中山洋平）
■「【1周年記念ライブ】ももクロ独占生中継/モノノフからの●●に挑戦！?」
放送日：4月12日（水）18:45 ～ 21:45
番組URL：https://abema.tv/channels/special-plus/slots/AeTZvAcGnDybZR
