トップクラスの実力を示した若武者が、さらに大きな壁へと挑戦する。史上最年少14歳2カ月でプロ棋士になった藤井聡太四段(14)が、7人の先輩プロ棋士と対決する「藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~」第六局で対戦するのは、タイトル13期で、永世棋聖の資格も持つ佐藤康光九段(47)だ。

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 これまで若手棋士4人、A級棋士1人に対し4勝1敗とし、同シリーズの勝ち越しを決めている藤井四段だが、通算タイトル数歴代7位の佐藤九段は、また別格だ。名人、竜王といったビッグタイトルを獲得。その独特な序盤戦術も魅力な棋士のひとりだ。第五局に続き解説を務める橋本崇載八段(34)は「(藤井四段は)評判どおり。大器の片鱗を見せ付けるよう。びっくりするのが14歳という年齢でありながら、将棋を知っている」と評価した上で、「(佐藤九段は)定石から離れることもある。天才棋士がどう対応するか。(これまでと)違った内容になるのでは」と予想した。

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 快進撃を続ける新人棋士に、壁を痛感させるのも先輩の務めだ。日本将棋連盟の会長でもある佐藤九段は「先輩の意地といいますか、そういうのを見せたいですし、彼も勝ち進んでいますけど、いずれは壁にぶち当たるわけですから。気合を入れて頑張りたい」と、言葉に力を込めた。「藤井さんも僕みたいなタイプとはあまり将棋を指したことはないんじゃないかと思う。将棋にはいろいろな面白さがあるので、そういうところを感じてもらえれば」と、新人相手に出し惜しみなく指す意気込みだ。

 若手トップクラス、A級クラス、そして今度はタイトルクラス。一局ごとに評価が高まる藤井四段の実力は、いったいどのレベルなのか。見逃せない対局は4月16日午後7時から放送される。

(C)AbemaTV

▶︎第六局の視聴はこちらから

藤井聡太四段 炎の七番勝負 第6局 佐藤康光九段戦 | AbemaTV
藤井聡太四段 炎の七番勝負 第6局 佐藤康光九段戦 | AbemaTV
藤井聡太四段vs永世棋聖・佐藤康光九段
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